飼育を始めて7ヶ月目に入った子スッポンがいろいろと学習しました。例えば、毎日夕方になると子スッポンを水槽から砂の敷いてあるコンテナに移しているのですが、夕方になるとかいつも隠れている橋の下から人差し指で出てくるように軽く甲羅をつつくと出てきます。そして私が捕まえやすいように水槽の上の方に浮上してきます。これは昼間には絶対ないことで、夕方限定です。いつも夕方に迎えに来られることを学習しているようです。
また、私は餌をくれると認識しているようです。朝に子スッポンを砂の敷いてあるコンテナから水槽に戻して数時間経った頃に水槽に近づくと、急に水槽の正面のガラスの内側で踊り出します。
以下に飼い始めて半年でいろいろと馴れてきたことがわかる写真と動画を紹介しています。
水槽から取り出される時の要領を心得ている子スッポン(2019年4月12日)
水槽から夕方に連れていかれる子スッポン。人差し指で橋の下の子スッポンを出てくるように軽く触りました。すると自分から向きを変えました。連れていかれる体勢は万全です。(2019年4月12日18:27撮影)
向きを変えた子スッポンを小指以外の4本の指で優しく掴みました。そのまま引き上げて手のひらに載せて砂のあるコンテナに運んでいきました。(2019年4月12日18:27撮影)
子スッポンは毎日夕方になると水槽No.1から取り出されて砂の入ったコンテナに移されます。この大きい方の子スッポンは賢いのでどうすればいいか学習していて、私の指先で出てくるように押し出すと自発的に出てきて取り出されやすいように水槽の上の方に上がってきます。このような行動は馴れていないスッポンでは普通はあり得ないです。この動画がたまたまそうだったと言われないように2回目もアップロードしました。軽く逃げるものの基本的な行動パターンは同じです。(2019年4月12日18:27撮影)(2019年4月12日公開)
水槽内の水草の茂みの中や石の陰から獲物を狙っている子スッポン(2019年4月12日)
水槽内の水草の茂みの中から獲物を狙っている子スッポン。(2019年4月12日9:31撮影)
水槽No.1の中の大きい方の子スッポンが最初は水草の茂みの中で獲物を狙っていました。次に岩陰から獲物を狙いだしました。最後はタニシに興味があるようでした。でも、この時点では何も捕獲できていませんでした。(2019年4月12日9:34撮影)(2019年4月12日公開)
水槽内のオーナメントの樽に頭を突っ込んで何かを食べた子スッポン(2019年4月12日)
水槽内の樽の中に頭を突っ込んで獲物を探している子スッポン。(2019年4月12日11:29撮影)
水槽No.1の中の子スッポンがオーナメントの壊れた樽の中にいる獲物を捕獲して食べている様子を動画に収めました。子スッポンが食べたものは直接確認はできませんでしたが、たぶんミナミヌマエビだと思われます。(2019年4月12日11:31撮影)(2019年4月13日公開)
水槽の水面近くに上がってきて餌を催促する子スッポン(2019年4月12日)
子スッポンが水槽内で餌が欲しいとアピールを始めました。(2019年4月12日11:37撮影)
水槽の上の方にきてじっとしています。(2019年4月12日11:37撮影)
水槽の上の穴から覗くとこのように見えます。餌が落ちてくるのをじっと待っている表情がかわいいです。(2019年4月12日11:37撮影)
水槽No.1の中の子スッポンが餌をくれとアピールしたのでサケの切り身の断片を1個ずつ3回与えました。すると上の2枚前の写真の体勢で3回とも食べました。動画撮影は4個目を与えたところから開始しました。結果として4個目はあまり欲しくなかったようです。(2019年4月12日11:40撮影)(2019年4月13日公開)
背後にいる私を気にしながら目の前で突然眠り始めた子スッポン(2019年4月13日)
水槽No.1の中の橋の上で背後にいる私を気にしている様子の子スッポン。(2019年4月12日12:08撮影)
「何だ、餌をくれないのか、チェッ!」と思っているのかもしれません。(2019年4月12日12:08撮影)
水槽No.1の中で後ろにいる私が気になっていた子スッポンが突然首を引っ込めて舟を漕ぎだしました。眠かったようです。でも、ここまで無防備になれるようになりました。もうリリースはできません(いろんな意味で)。(2019年4月13日12:11撮影)(2019年4月13日公開)
上の動画撮影後もしばらくは眠っていました。(2019年4月12日12:12撮影)
子スッポンが夕方に水槽No.1から取り出される時のもう1つの行動パターン(2019年4月13日)
子スッポンが夕方に水槽No.1から取り出される時のリアクションで、軽く逃げることがあります(典型的なパターンはこちら)。それは水槽内に入ってきた手が飼い主のものであるかどうかわからない時のような気がします。なぜならば暗くなってから蛍光灯を点けずに子スッポンを掴んだ時に一度噛み付かれたことがあるからです。それ以降は必ず蛍光灯をつけてからやるようにしたら噛まれたことはありません(今のところ)。なお、明るい日中に水槽から取り出そうとすると激しく抵抗されます。一方、夕方になるとあえて取りやすいところにいるのではないかという日もあります。そして従順です。もしかしたらスッポンには体内時計が備わっているのかもしれません。(2019年4月13日18:26撮影)(2019年4月13日公開)
食べ物が欲しくてたまらない様子の子スッポン(2019年4月14日)
この子スッポンはお腹が空くと水槽の右側の上に向かって立ち泳ぎをします。私は「踊り始めた」と言っています。水槽の右上に向かって踊り始めるかというと、そこから餌が落ちてくることを学習しているからです。今朝はいつもより激しく踊っていました。食べ物が欲しくてたまらなかったようです。(2019年4月14日8:50撮影)(2019年4月14日公開)
子スッポンを水槽から取り出す時の行動の再現性の確認(2019年4月14日)
子スッポンを水槽から連れ出す時の子スッポンの動きから子スッポンが馴れてきたことがわかります。その再現性の確認を行いました。4月12日と昨日(4月13日)に水槽から取り出す時の様子を動画に撮りましたが、今日(4月14日)も動画を撮りました。その結果、子スッポンは過去2回とおおむね同様の行動をとりました。これらのことから、水槽から取り出される際のこの子スッポンの一連の行動には再現性があるといえます。もう1匹の小さい方の子スッポンはこのような行動はしません。むしろそれが普通でしょう。この大きい方の子スッポンがちょっと変わっているのではないかと思っています。だいたい別の2匹と3匹同時に川にリリースしたにもかかわらず、この子だけうまく逃げられずにコンクリートの浅瀬をうろうろしていたから、もう1回連れて帰られる羽目になったわけです。そして今日に至ります。(2019年4月14日17:13撮影)(2019年4月14日公開)
まとめ(2019年4月14日現在)
2匹いる子スッポンのうち、大きい方の1匹は飼い始めてもう半年経過したので当初と比べるとかなり馴れたといえます。夕方に水槽から連れ出す場合、暗い時に蛍光灯もつけずにやって噛みつかれたことがあります。よって、飼い主だと認識されないとうまくいかないと思われます。警戒心の強いスッポンのことですからある意味当然といえます。一方、明るい日中に水槽から取り出そうとすると飼い主であっても激しく抵抗されることから、スッポンにもある程度時間の感覚があるのではないかという気がします。夕方には連れていかれることを体内時計をもとに学習したのではないでしょうか。素直に応じるこのスッポンはとてもかわいいです。連れていかれるのを待っていたのではないかということもあります。橋の上に乗ってじっとしている時などです。そんな時は石をのける必要がないので取り出すのがとても簡単ですし、子スッポンも一切抵抗しませんでした。

自然の一発撮り動画の包括的な解釈 このミニサイトは私が趣味でデジカメで録った個別の動画をトピック(ジャンル)ごとにまとめたものです。それによって断片的な動画であっても包括的な解釈に役立ちます。動画はこれからも随時追加していきます。 録画の日時に基づいて時系列で並べたリスト...

↑上のアイキャッチ画像は2020年7月8日14:53に撮影したアルビノシナスッポン。2020年2月生まれで2020年6月20日に購入した飼育19日目の赤ちゃんスッポン。購入時は甲長5.1cmで月齢4ヶ月。 下記のリンクにて、なぜか相対パスではアクセスできなくなっています(プラグインのせいかもし...