発芽しやすいアボカドの種の特徴

こんにちは。熊の実です。

前の記事では果肉の多いアボカドの選び方について独自の検証結果を紹介しました。

以下の記事では発芽しやすい種の特徴について独自の研究結果を紹介したいと思います。

食べたあとに種が残ります。この種まで全部食べてしまうか、発芽させて観葉植物として楽しむか、あるいは果実の収穫を目的とするか、といった選択肢があります。私は個人的趣味で育てるのが好きですので、「果実を収穫できるかどうかわからないけれども育ててみたい」と考えました。そして、現在までに水栽培と鉢植えで合計34個検討しています。

いろいろな形と大きさの種があります。ピンポン玉のような種、どんぐりのような種、割れ方がちょうど半分ではなくてベンツのエンブレムのように120°の角度でY字のようになっているものや、T字型になっているもの、頂部の中央からV字のように120°に割れているものなど。また、頂部がジグソーパズルのピースのように噛み合って開かなくなっているものもあります。

結論から言うと、最も発芽しやすいのは小さめのどんぐり型の種です。ピンポン玉のような大きめの種は割れてはくるものの、芽が出にくく、寒さにも弱いです。先端が枯れてきます。

どんぐり型とピンポン玉型
どんぐり型とピンポン玉型
大きなどんぐり型と小さなどんぐり型
大きなどんぐり型と小さなどんぐり型
T字型に割れている種
T字型に割れている種
Y字型の種
Y字型の種
V字型
V字型
どんぐり型の種から発根
どんぐり型の種から発根
どんぐり型の種から発根
どんぐり型の種から発根
ジグソーパズルのピースのように噛み合っている頂部
ジグソーパズルのピースのように噛み合っている頂部。包丁で5mm厚ぐらいで切り落とすか、割れ目に沿って切れ目を入れるのがよいと思います。
ジグソーパズルのピースのように噛み合っている頂部を持つ種(2個目)
ジグソーパズルのピースのように噛み合っている頂部

上記の写真の中では小さめの縦長のどんぐり型の種が発芽する確率が高いです。ピンポン玉型の種はひび割れてくるところまではまあまあ順調なのですが、そのあとの上方向の芽は伸びにくいですし、寒いと先端が枯れてしまいます。

また、ちょうど半分ではなく特殊な割れ目をしている種は、問題なく発芽するのもありますが、ちょうど半分に割れている種と比べると発芽に際して立体的な障害があるようです。

よって、発芽を目的とするならば、どんぐり型の種を選択すると高い確率で発芽すると思われます。

発芽してからもクリアーしなければならない問題

耐寒性

トロピカルフルーツですので、霜の降りる地域では地植えができません。地植えができないということは鉢植えにして寒い時は室内に移動することになりますが、一般に鉢植えやプランターで栽培する場合は、木の大きさが制限されます。木の大きさは根の張り具合に依存するので、鉢やプランター等のコンテナの大きさに大きく依存します。つまり、地植えでは原理的に根の張り方に制限はありませんので、木が大きくなります。

しかし、鉢植えで木が大きくなりすぎても運べなくなったりするので却って困ることになります。幸い、あまり大きくならないので、冬の寒さが厳しい時は、日が暮れたら室内に取り込んで朝になったら外に出して光を当てるということが可能です。観葉植物として室内で育てている人もいるようです。

受粉の問題

アボカドはAタイプとBタイプを混植しなければなりません。日本に輸入されているアボカドはほとんどがハスという品種といわれています。ハスはAタイプになるので、Bタイプに分類される品種と混植するのがいいといわれています。Aタイプは午前中に開花して、雌蕊(しずい)が受精態勢に入り、午後には一旦花弁を閉じます。翌日の午後に再び開花して今度は雄蕊(ゆうずい)から花粉が放出されます。BタイプはAタイプが1日短縮されたようなタイミングで咲きます。すなわち、午後に開花して、雌蕊(しずい)が受精態勢に入り、夕方には一旦花弁を閉じます。翌朝に再び開花して雄蕊(ゆうずい)から花粉が放出されます。このAタイプとBタイプを混植していると午前中にAタイプの雌蕊とBタイプの雄蕊が同じタイミングで存在し、午後にはAタイプの雄蕊とBタイプの雌蕊が同じタイミングで存在します。よって、受粉が非常にの効率的であることがわかります。

しかし、Aタイプだけでも木が数本あれば午前と午後が少しずれてくれれば受粉できることになりませんか。そんなに上手くはいかない?そうかもしれませんが、やってみないとわかりませんよね。だから私はほとんどハスだと思っていても30個ぐらい種を植えています。5〜6本育ってくれればとりあえずいいと思っています。

ちなみにBタイプに該当するのはフェルテやベーコンなどです。日本では和歌山県などで栽培されているようですし、苗は沖縄や鹿児島でも売られているようです。これらの果実は近所のスーパーには入ってこないので、普通は手に入るのは輸入のハス種です。私は苗は買わずにハスの実生だけで挑戦しています。

でも、Aタイプしかなくてもまだ可能性はあると考えています。なぜならば、現在3本が大きく生長していますが、3本とも見た目が異なるからです。

最も生長している1本 ⇒ こちら
2番目に発芽した1本 ⇒ こちら
3番目に発芽したにもかかわらず、現在は2番目に大きい葉っぱが大きい1本 ⇒ こちら

ハス種の亜種かもしれません。開花のタイミングがずれてくれればAタイプでも雄しべと雌しべが同時期に存在できるかもしれません。そこに期待しています。

水栽培が観察に最適

アボカドの種は水栽培が適しています。土の中では根が出てきたりしても見えませんが、水の中であれば簡単に観察できます。根が出てきたら土に植えればいいと思います。種を切って水栽培する意味が最初はわからなかったのですが、頂部を切るのは上で示した最後の2枚の写真のように噛み合っていてうまく開かない部分を切り落とす意味があると思います。それによって、芽が中の芯のところから真っ直ぐ上に伸びてくることができます。また、底部を2mmほど切ると根が下に出やすいようです。

底部を大胆に切り取った種から出てきた根

もちろん、頂部も底部も切り落とさずにそのまま水に挿したり土に植えても発芽は可能です。様子を見ながら途中で切り落とす方法もあります。

結論

アボカドの種はあまり大きくないどんぐり型の種が発芽しやすいといえます。また、大きくて丸いピンポン玉タイプの種は発芽の兆候が見えても生長が足踏みする傾向があります。ピンポン玉タイプの種の小さい芽はどんぐり型の種の小さい芽よりも寒さに弱い印象です。それらが生長していく過程においても、大きい葉っぱの実生苗の方が小さい葉っぱのものより寒さで枯れやすい感じです。大きい葉っぱになる苗はピンポン玉のような種から得られることが多いです。よって、ピンポン玉のような種からの実生苗の栽培難度は相対的に高いといえます(どんぐり型の種でも簡単ではないからです)。

それでは、また。







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