2020年に用水路で保護した12匹目の赤ちゃんスッポンは2020年で54匹目の観察になる野生のスッポン

↑上のアイキャッチ画像は2020年12月21日の昼前に水がなくなった住宅地の側溝のアナカリスの上にいた2020年観察17匹目の天然赤ちゃんスッポン。2020年に観察した天然スッポンとしては54匹目で、それらのうち2020年に保護した天然赤ちゃんスッポンとしては12匹目。(2020年12月21日11:50撮影)

2020年12月21日の昼前に住宅地の水のなくなった側溝で天然の赤ちゃんスッポンが干上がった水草(アナカリス)の上で太陽光を浴びていました(というよりアナカリスの上に打ち上げられていて行くところもなくなって途方に暮れていたと言った方が良さそうな感じでした)。そこで側溝に飛び降りて素手で保護しました。通算29匹目のスッポンで、2020年に保護した赤ちゃんスッポンとしては12匹目になります。2020年に保護した最後の天然赤ちゃんスッポンで、こんな年末に見つかったのがとてもラッキーだったので「幸運」ちゃんと命名しました。

2020年になって観察した54匹目の野生のスッポンは2020年に保護した12匹目の赤ちゃんスッポン(2020年12月21日)

スッポン
小さい赤ちゃんスッポンが住宅地のところの水のなくなった側溝で、干上がったアナカリスの上に乗って日光浴をしていました。(2020年12月21日11:50撮影)

2020年になって観察した54匹目の野生のスッポン(54匹のうち今年17匹目の赤ちゃんスッポン、保護した赤ちゃんスッポンとしては12匹目)です。住宅地の水のなくなった側溝(下流は用水路なので記事タイトルには「用水路」を使用しています)で干上がっているアナカリスの上にいました。終始じっとしていました。その様子を路上から動画撮影しました。この動画を撮影した後に、下に飛び降りて手で摘んで保護しました。全く抵抗しませんでした。(2020年12月21日11:51撮影)(2020年12月21日公開)

スッポン
2020年に観察した54匹目の野生のスッポンは今年17匹目の赤ちゃんスッポンでした。(2020年12月21日11:53撮影)

スッポン
赤ちゃんスッポンの部分を拡大しました。こんな汚いドブみたいなところで今までよく頑張りました。家に帰ったら11匹の仲間がいるからね。そのうち10匹は同じ場所でほぼ同時期に孵った兄弟だよ。(2020年12月21日11:53撮影)

スッポン
家に帰ってプラスチックの金魚鉢の中に入れて撮影。背中に薄い煉瓦色の土がこびりついています。乾くと明るい色になりますが、濡れると少し濃くなります。(2020年10月24日12:04撮影)

スッポン
甲長は3.3cmでした。腹甲はまだ赤いです。へその緒はありません。現在飼っている11匹の赤ちゃんスッポンのうちの10匹とは捕獲した用水路の系統が同じで数十メートルしか離れていないので兄弟の可能性が高いと思います。(2020年12月21日12:05撮影)

スッポン
金魚鉢(百均のダイソーで買ったプラスチック製)に水を入れました。元気よく泳いでいる姿を見ると、衰弱はしていないようです。ただ、他の11匹の赤ちゃんスッポンと一緒に入れるのは少し待とうと思います。(2020年12月21日12:14撮影)

スッポン
背中の右半分の赤い土を水道水を軽く当てながら歯ブラシで軽く擦ったら簡単に取れました。このあと左側の土も落としました。軽く擦ったのですが、スッポンにとっては不快なのか、背後の歯ブラシに向かって首を曲げて伸ばして噛み付こうとしました。(2020年12月21日13:09撮影)

スッポン
両目の角膜が少し白濁しているので、私が眼科で処方してもらっていたタリビット眼軟膏を人差し指の先につけてスッポンの両目に軽く当てました。写真では軟膏が目の下に付いているのがうっすら確認できます。(2020年12月21日13:14撮影)

スッポン
他の個体と区別するために甲羅の模様の特徴を把握しようと思いましたが、写真写りの出来が今ひとつでした。特徴としては甲羅の右半分の中央付近から少し上のところに左上から右下に向かって斜め線が走っているのが確認できます。(2020年12月21日13:18撮影)

スッポン
右側の甲羅が明るく写った写真。斜め線が走っているのが確認できます。甲羅の頂付近に眉毛のような2つの黒い点があるのも特徴です。これだけあれば他の11匹とは何とか区別できそうです。(2020年12月21日13:18撮影)

まとめと今後の予定(2020年12月21日現在)

側溝に下りるまではよかったのですが、意外に上の道路の表面までの高さがあって、上がれなくなってしまいました。試行錯誤の末、両側の壁に両足で踏ん張ってよじ登りました。近所の民家に助けを呼ぶこともできましたが、恥ずかしいのでやらずに済んで本当に良かったです。

このスッポンは手で掴んでも無抵抗でした。壁をよじ登ろうとした時に、道路脇に一時的に置いたのですが、全く逃げようとはしませんでした。道路に無事に上がることができて、赤ちゃんスッポンを手で掴んで連れて帰って、さっそく金魚鉢に入れた水道水に浸けました。

背中に赤い土がこびりついていました。歯ブラシで軽く擦ると取れました。角膜が少し白濁していました。タリビット眼軟膏を塗りました。また、ポビドンヨードを水で希釈して、薬浴させました。

甲長は3.3cmでした。2020年に保護した11匹の赤ちゃんスッポンのうちの一番最後(10月24日)に保護した赤ちゃんスッポンは保護時に甲長3.1cmだったので、それとほぼ同じ時期に孵化した個体だとすれば、現在3.3cmというのは妥当なサイズです。保護したタイミングや場所から考察すると、今日の12匹目の赤ちゃんスッポンは今年保護した11匹のうちの10匹と兄弟である可能性が高いです。同じ側溝で同じ時期に30メートル以内の範囲で保護したからです。親スッポンが2匹いたとも考えられない場所ですし、12匹中の11匹は見た目が酷似しているからです。残りの1匹は兄弟ではない可能性が高いです。近くだけど違う系統の用水路から水を引いている田んぼの土手にいたからです。

今日保護した赤ちゃんスッポンも2020年10月下旬(10月24日)までに保護した11匹と一緒にある程度まで育てて、安全な場所にリリースしようと思います。今は目の治療を最優先で行います。

2021年4月26日に元いた場所の近くに旅立ちました。







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