上のアイキャッチ画像は2022年5月24日の9:50に撮影した2022年に保護した2匹目の赤ちゃんスッポン。2022年5月18日17:27に近所で保護したので飼育7日目。この写真では甲羅の模様の特徴がよくわかります(同一個体でも撮り方によってだいぶ差が出ます)。個体判別に役立ちます。ただ、個体判別は背甲より腹甲の方が容易だと思います。
6月になったら用水路が田植えのために堰き止められて水位が上がるので、1年のうち10月から5月まで水がない上流域まで水が来ます。そうするとスッポンが産卵場所を求めて上流まで上がってきて土手に産卵します。そして2ヶ月未満で孵化します。孵化する時期はどんなに早く見積もっても8月上旬です。それにもかかわらず、2022年4月27日と5月18日と6月20日の夕方に住宅地の側溝で赤ちゃんスッポンを発見しました。ウォーキングの途中だったので素手で保護しました。腹甲は赤いですがへその緒はありませんでした。水がないので親スッポンは5月までは産卵のために用水路を住宅地まで上がって来ることは物理的に不可能なため、2022年に生まれたことは考えられません。そうなると、2021年秋に孵化した赤ちゃんスッポンがこの辺りで頑張って冬を越したか、2021年冬〜2022年春の間は殻の中で冬眠に入って暖かくなってから殻を破って出てきたということになります。後者の場合は野生のクサガメでは例があるとのことですが、私は今回の赤ちゃんスッポンの3匹のうち最初の2匹は後者の例に該当するのではないかと考えています。そうでも考えないと物理的に無理だからです。生卵のまま越冬して春に孵化して出てきたとは考えにくいと思います。3匹目の赤ちゃんスッポンは大きさから考察すると2021年秋に孵化して出てきてこの辺りで越冬したものと考えています。
2022年5月24日現在、この側溝は水の流れのないドブになっていて、魚も死に絶えてすでに昨年の分はいません(実際に多くはコサギに根こそぎ食べられました)。今、この辺りは水たまりでアオミドロ (水綿、青味泥)が大量発生しています。水が少ないので魚やスッポンは獣やコサギ、アオサギ、カラスにやられてしまいます。そういうわけで、保護して帰った赤ちゃんスッポン2匹はある程度大きくなるまで育てることにしました。
6月の最初の月曜日(2022年6月6日)から用水路が堰き止められて水位が上がり、住宅地の側溝もドブ状態から若干脱却できました。そんな中、2022年6月20日に発見・保護された3匹目の赤ちゃんスッポンは、これから大きい天敵(ナマズ、雷魚、コイ、ミシシッピアカミミガメなど)が用水路の上流まで上がって来るので、住宅地の側溝にも姿を見かけるようになります。そこにそのままリリースすることも考えましたが、結局、前の2匹同様、ある程度大きくなるまで育てることにしました。
下記の4つの内部リンクからHTMLサイトにジャンプすることができます。
2022年5月19日に撮影した2匹目の赤ちゃんスッポンの背甲の写真は何枚も撮ってこの1枚が最も良いと思ったのですが、それでも模様がはっきり見えないので今ひとつです。(2022年5月19日8:41撮影)
それに対して2022年5月24日の9:50に撮影した同スッポンの背甲の写真は背甲の模様がはっきり写っています。つくづく思うのは写真撮影は難しいということです。この写真は模様がはっきり確認できるので、撮影がうまく行ってよかったです。5月19日にはどうしてもうまくいかなかったので、そういう時は日を変えた方が良さそうです。(2022年5月24日9:50撮影)
その写真を180°回転してスッポンの部分を切り取って拡大したのがこの写真です。アイキャッチ画像はこの方法で切り取り範囲を変えて作成しました。(2022年5月24日9:50撮影)
上の4つの内部リンク以外に、下の2枚の写真のキャプションの内部リンクからYouTube動画を貼り付けたWordPressの記事にジャンプすることもできます。
2022年4月27日17:48に近所で保護した1匹目の赤ちゃんスッポン。飼育29日目。(2022年5月25日15:13撮影)
2022年5月18日17:27に近所で保護した2匹目の赤ちゃんスッポン。飼育8日目。(2022年5月25日15:13撮影)
上のアイキャッチ画像は2022年5月24日の9:50に撮影した2022年に保護した2匹目の赤ちゃんスッポン。2022年5月18日17:27に近所で保護したので飼育7日目。この写真では甲羅の模様の特徴がよくわかります(同一個体でも撮り方によってだいぶ差が出ます)。個体判別に役立ちます。ただ、個体判別は...