2022年に観察した野生のスッポンの記録:危うく埋葬しそうだった1匹目

↑上のアイキャッチ画像に2022年2月8日の17:42に近所の側溝で撮影した2022年に観察した1匹目の野生のスッポン。当初は死んでいると思っていたのでアイキャッチ画像として写真を載せるにはかわいそうというか、見せ物ではないという感じが強かったので、使うのは控えていました。しかし、数日後、このスッポンが実はまだ生きていると思われる事実が確認できたので、当初の予定通り、最初に予定していたアイキャッチ画像を採用しました。それが上の写真です。そして、2月14日朝まで臨時で使っていたアイキャッチ画像は、2022年2月10日の17:45に600メートルほど離れた下流域にある用水路の週1回の白濁した写真です(下の記事の中にあります)。

2022年になって近所の用水路や側溝で遭遇した野生のスッポンの1匹目からの記録を写真と動画で以下に示します。

夕方に近所の側溝のアナカリスの上で死んでいた甲長23cmの野生のスッポン(2022年2月8日)

スッポン
住宅地の側溝の草の上でじっとしている大きいスッポン。昨年の10月31日にこの場所にいたスッポンかもしれません。(2022年2月8日17:42撮影)

夕方にウォーキングに出かけて数分後に住宅地の側溝の水草(アナカリスまたはオオカナダモ)の上で1匹の大きいスッポンがじっとしていました。その様子を動画に収めました。全然逃げないので近くにあった棒でそっと触ってみたらすでに息をひきとっていることがわかりました。(2022年2月8日17:44撮影)(2022年2月8日公開)

スッポン
このままではあまりにも不憫なので一旦帰って網を持って来ました。そしてそのスッポンを掬って持ち帰って、一時的に自宅裏の砂利の上に置きました。このスッポンは尻尾の部分から判断するとメスのように見えます。運んでくる時にけっこう重かったので、2kg近く、あるいはそれ以上はあったと思われます。腹甲は薄暗い中で見たとはいえ、異常があるようには見えませんでした。天寿を全うしたのでしょうか。(2022年2月8日17:59撮影)

スッポン
網から出しました。甲長は23cmありました。今は冬眠中の時期です。なぜこんな寒い時に出て来ていたのでしょう。水流のないドブになっているので今の時期は魚も死に絶えて1匹も見当たりません。このところ雨もほとんど降っていないので、水もかなり汚くなってとろろ昆布みたいなものが発生しているから何か病気になっていたのでしょうか。アパートの敷地内に埋めるわけにもいかないので、このあと、約600メートル離れた下流域の用水路の本流まで持っていき、流して弔いました。(2022年2月8日18:01撮影)

結果と考察(2022年2月8日現在)

今回の大きいスッポンは、甲長23cmという大きさから最低4年は生きたのではと想像します。でも、この水質ではそう長生きはできないと思いました。むしろよくこんなところで生きられたというレベルです。それで気になって側溝を覗き込んだら、そこに姿があったわけです。この辺りの環境も急激に悪化しているのでスッポンや水生生物が生きにくくなってきているのは確かです。プラスチック問題やゼロカーボン問題より工場の違法な排水などに起因する水質悪化問題への取り組みによる自然環境保護が優先されるべきではないか、と個人的には思います。身近なところでは、まずは住宅地を通っている水路(下流は大きい用水路)に農閑期であっても大きい川からの水を水門を開けて定期的に(週一でもいいから短時間だけ水の補給と水換えの意味で)流してほしいと思います。そうすれば雨が長いこと降らなくても水質はある程度保たれるので今ほど悪くはならず、今回のような悲しい出来事は起こらないのではないかと思います。

用水路の淵に眠っている死んだ大きい野生のスッポン(2022年2月9日)

スッポン
橋の上から見た淵の中の死んでいる大きいスッポン。(2022年2月9日11:51撮影)

スッポン
少しズームで撮影。(2022年2月9日11:48撮影)

スッポン
もっと拡大して撮影。(2022年2月9日11:47撮影)
この時、George Harrisonの「All Things Must Pass」の歌詞が頭の中で流れていました。
All things must pass
All things must pass away(すべてのものは死ななければならない、死ぬことになっている)

死んでいた大きいスッポンを昨日の夕方に用水路の淵に流しましたが、暗くてよく見えませんでした。そこで、翌日の昼前に確認に行きました。まるで生きているかのように淵の底に横たわっていました。(2022年2月9日11:50撮影)(2022年2月10日公開)

スッポン
道路脇から撮影。(2022年2月9日11:51撮影)

でも、流して2日目(9日)の夕方には姿は確認できませんでした。少し暗かったため見えなかったのではないかと思ったのですが、この2日後、3日後に姿が確認できなかったので、遡って9日の夕方にはもういなかったと思われました(9日夕方は暗かったので写真は撮りませんでしたので目視の確認だけです)

食品会社の工場から週一ペースで流される白い排水で姿が見えなかったスッポン(2022年2月10日)

スッポン
昨日見えたスッポンの姿は今日は200メートル上流の食品会社が週1回のペースで流す廃液により米のとぎ汁のようになってしまっていて(週に1回はこうなります!)全く見えませんでした。昨日同様、橋の上から撮影。(2022年2月10日17:45撮影)

スッポン
橋から数メートル下流のところの道路から撮影。こんな状態なので魚も減りました。プラスチック対策とかカーボンニュートラルも大事ですけど、むしろこういうことの対策から始めないと本末転倒ではないかという気もします。(2022年2月10日17:45撮影)

流してから3日目も4日目もスッポンの姿がありませんでした!(2022年2月11日12日)

スッポン
流してから3日後には姿が確認できませんでした。(2022年2月11日17:48撮影)

スッポン
流してから4日後にも姿が確認できませんでした。その辺りにどこにもありませんでした。(2022年2月12日17:34撮影)

スッポン
ズームで撮影しました。まさか仮死状態だったのが覚めてどこかに行ったということはないでしょうか。もしそうならそれに越したことはありませんが・・・ないか🤔でも8日の夕方に埋めなくてよかったと思いました。生き埋めになるところでした。(2022年2月12日17:35撮影)

結果と考察(2022年2月14日現在)

死んだと思っていた大きい野生のスッポンが実は生きていたのではという状況証拠を上に示しました。そのことに最初に気づいたのは上の動画撮影終了時点(2022年2月9日11:50)から数時間後の夕方です。薄暗かったとはいえ、姿が確認できませんでした。そこにスッポンはあるのに見えなかったのではなく、そこには確かにありませんでした(死んでいると思っていたので「いる」ではなく「ある」という語彙を用いています)。ただ、暗くて見えにくかったのは事実なので、2日後の10日にも来てみました。しかし残念なことに工場排水で白濁していて確認できませんでした。それで、3日後の11日にまた来てみました。スッポンの姿は確認できませんでした。4日後の12日にも確認できませんでした。もうその辺りにはスッポンが見当たらないことが確実になりました。

これらの事実をもとにこれまでの写真と動画を再確認してみると、後ろ足の伸び方が初日(8日)と1日後(9日)では少し異なっていることがわかりました。1日後の動画の中では左後ろ足の方がより伸びているように見えます。右足はもともと伸びていましたが、それ以上に左足が伸びています。すなわち、初日の8日と1日後の9日の間に左足が伸びたということになります。この左右非対称な形の足のポーズはもともとスッポンが休んでいる時によくとるポーズです。死んでいるのであればあとで左後ろ足が少し伸びた形になったことは不自然で説明がつきません。つまり、死んでしまったというのは私の思い込みであって、実は厳しい寒さの中、冬眠から一時的に出てきてしまって仮死状態に陥ってしまっていたという可能性が高くなりました。初日(2022年2月8日)と1日後(9日)の昼までの間に仮死状態から覚めてその辺りのどこかに隠れたのではないかと思われます。少なくともそう信じたいです。

私の中ではすでに復活したことになっており、今もどこかで生きていると思うととても嬉しい気持ちになります。と同時に、発見して持ち帰ってすぐに土に埋めなくて本当によかったと思いました。もし埋めていたらその時点で一巻の終わりだったからです。危うく仮死状態から永眠状態になるところでした。この教訓から、今後は生きている可能性のある限り、性急な判断で土に埋めるべきではないと痛感しました。今回のように仮死状態になっているだけで死んではいない可能性があるからです。埋めずに川に流せばまだ復活の可能性は残りますし、たとえ死んでいたとしても他の生物のために役立つかもしれません。インターネットで似たような例がないか検索してみたところ、死んだと思ったスッポンを冷蔵庫に入れていたら数日で復活したという例もあることはあります。







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