カラスから逃げて私の方に一時的に避難して来た3羽のコガモ

↑上のアイキャッチ画像は2021年4月6日の夕方に用水路にいた5羽のコガモ(3羽のオスと2羽のメス)のうちの1羽のメスが飛んでいるところです。この時あと2羽(オスとメス)も少し遅れて飛んでいきましたが写真には写っていません。(17:38撮影)

2021年になってからよく見かけるようになった5羽のコガモの群れの観察記録です。2021年4月6日にいつものように5羽のコガモのうちの3羽がいました。そこに1羽のカラスがやってきました。ちょうど動画を撮影していた時です。動画のフレーム内にはそのカラスは映っていませんが、肉眼で観察していました。するとその3羽のコガモは飛び立って私の方に逃げて来ました。そしてカラスが去ったら3羽のコガモは私から少し離れて行きました。そこに下流にいた2羽が合流していつもの5羽になりました。この一連の経過を以下に示しています。

夕方の用水路の浅瀬で一心不乱に採餌している5羽のコガモ(2021年1月29日)

コガモ
5羽のコガモが夕方の用水路の浅瀬で採餌に熱中していました。(2021年1月29日17:29撮影)

コガモ
集まってきました。3羽のオスと2羽のメスです。(2021年1月29日17:31撮影)

5羽のコガモ(オス3羽とメス2羽)が夕方の用水路の浅瀬で餌を食べることに熱中しているところを動画に収めました。(2021年1月29日17:32撮影)(2021年1月30日公開)

夕方の用水路の浅瀬で泳いでいた5羽のコガモ(2021年3月5日)

コガモ
5羽のコガモが用水路の浅瀬を逃げるように泳いで上がっていっているところ。3羽のオスと2羽のメスです。(2021年3月5日17:58撮影)

コガモ
5羽が飛んで逃げそうな雰囲気になってきました。(2021年3月5日18:00撮影)

5羽のコガモが夕方の用水路の浅瀬で餌を食べていました。オスが3羽でメスが2羽です。2021年1月29日にいた5羽のコガモと同一個体だと思われます。ほぼ同じエリアだということと、オス3羽とメス2羽という内訳が同じだからです。私を含めた人間が近づいてきたため、逃げるように泳ぎながら遠ざかっていきました。この動画の撮影を終了してから100メートルほど先の用水路の支流に飛んでいきました。そこには14羽のコガモがいました。(2021年3月5日18:00撮影)(2021年3月5日公開)

コガモ
4羽が飛び立って1羽がまだ水面にいます。(2021年3月5日18:00撮影)

コガモ
先陣を切った3羽は田んぼの上、1羽はもうすぐ土手に到達しようとしています。最後の1羽も飛び立ちました。(2021年3月5日18:00撮影)

コガモ
5羽は用水路の上流で分岐している支流に飛んで行っているようです。この写真に写っているのは4羽です。1羽は遅れていて写っていません。(2021年3月5日18:00撮影)

コガモ
遅れている1羽は写真の左端に写っています。右端に3羽、その左に1羽います。合計5羽です。(2021年3月5日18:00撮影)

コガモ
先陣を切っている4羽の部分を拡大。写真中央に見えるコンクリートが用水路の支流の側壁です。もうすぐ着きます。(2021年3月5日18:00撮影)

コガモ
4羽はほぼ到着しました。1羽は遅れているので写真には写っていません。先頭の1羽はほぼ着水体勢に入りました。(2021年3月5日18:01撮影)

コガモ
用水路の支流の方に歩いて行って撮影。ここにはコガモが14羽写っています。この14匹の集団の中に着水した5羽が含まれています。この群れは一昨日の夕方もここにいました。(2021年3月5日18:03撮影)

夕方の用水路の浅瀬で餌を漁っていた5羽のコガモ(2021年4月6日)

コガモ
5羽のコガモが用水路の浅瀬で餌を漁っていました。この写真は1羽のオス(近くにもう1匹のオスがいますが、写真は撮れませんでした)。逃げないようにガードレールの下から離れて撮影しました。ピントが手前に合ってしまっています。(2021年4月6日17:37撮影)

コガモ
さらに10メートルほど上流にメスのコガモがいました(近くにメスがもう1羽とオスが1羽いますが、写真は撮れませんでした)。逃げないようにガードレールの下から離れて撮影したので、ピントが合っていません。でも逃げないようにしたつもりでした。(2021年4月6日17:38撮影)

コガモ
メスのコガモが飛び立ちました。いつもの上流の支流に逃げました。この写真に写っているのは1羽ですが、あと2羽(オスとメス)も一緒に逃げました。(2021年4月6日17:38撮影)

コガモ
3羽のコガモが支流に着水してさっそく餌を漁り始めました。このあと興味深いことが起こりました。(2021年4月6日17:39撮影)

カラスから逃げて私の方に飛んで来た3羽のコガモ(2021年4月6日)

上流の支流に飛んで逃げた3羽のコガモ(オス1羽とメス2羽)が夕方の用水路の支流の浅瀬で餌を食べていました。そこに1羽のカラスが飛んできました(動画にはカラスは映っていませんが、私が動画を撮影しながら肉眼で確認していました)。しばらくするといちばん奥の1羽がこちらに向かって走り出し、飛び立ちました。それにつられるように2羽のコガモも飛び立って3羽一緒に私の方に向かって飛んできました。そして、私のすぐ下の水に着水しました。そのまま動画撮影を続けると、今度は10メートルほど飛んで私から離れるように歩いていきました。カラスがいなくなったから私の近くにいる必要がなくなったからと思われます。この一連の行動から、コガモはカラスから逃げるためにわざと私の近くまで飛んできて、カラスがいなくなったら私から逃げて行った、つまり、カラスを追い払うために私を利用したと解釈することができます。5羽のコガモにとっては私よりカラスの方が相対的に怖かったということです(私も怖いことに変わりはないということです)。このあと下流域にいた2羽のオスも飛んで来て合流し、いつもの5羽(3羽のオスと2羽のメス)のグループになりました。私が夕方のウォーキングのコースとしてここに来た時によくいる5羽なので、私が危害を与えることはないとわかっているのかもしれません、それでカラスから逃げるのに私を利用したのかもしれません。だとすればなかなかの策士ですね。(2021年4月6日17:41撮影)(2021年4月6日公開)

コガモ
動画の中で合流した2羽のオスと合わせて5羽になったコガモが何もなかったかように餌を漁っています。(2021年4月6日17:41撮影)

コガモ
オスが3羽とメスが2羽のいつものグループなので、ある意味顔見知りです。私が何もしない安全な人間とわかっていたのかもしれません。だからカラスから逃げて私の方に近づいてきたのではないでしょうか。もしそうだとすればコガモはカラス並みではないにしてもけっこう賢いのではないでしょうか。スズメが天敵から自分たちの身を守るためにあえて人間の近く(人里)に棲んでいるみたいな。(2021年4月6日17:42撮影)

結果と考察(2021年4月7日現在)

2021年1月29日2021年3月5日以外にも私が5羽のコガモを観察していた日はたくさんありました。なぜならば私の夕方のウォーキングコースになっているからです。同じような動画を何回もYouTubeにアップロードできないことから、結果的に1月29日3月5日の2回にとどまっていました。これまでの積み上げがあってこそ4月6日のコガモたちの興味深い行動に繋がったのではないかと考えています。少しでも馴れてくれていたのだったら嬉しいです。同じようなことはヒヨドリの巣立ち雛でもありました。地味な活動ですがやっていて良かったと思えた瞬間でした。観察の継続が少し報われたような気がしました。







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