このページではスズメやヒヨドリの巣立ち雛が人間(私)に近くで見られている時に現れるシジュウカラについてのページです。現れる状況は、近所の広い公園内で、必ずと言っていいほど鳥から見て雛鳥が人間の危険に晒されていると判断できる状況です。そのような状況で現れるシジュウガラはいつも1羽で、しかも同じ個体だと思われます。よって、すべてのシジュウカラが必ずしもこのような勇敢さを持っているわけではないと思われます。このシジュウカラは、私の中では、最近の災害時のボランティアで話題になった大分県のおじちゃんの鳥版という感じです。
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公園の桜の木に現れたシジュウカラ(2018年6月18日)
シジュウカラが用水路の柵の上に止まっているのが桜の枝の間から見えます。こちらを見ています。頰の白い部分が両側にあって、くちばしのところが少し白く写っています。1秒後にはもう逃げていました。よって、同じ場所での2枚目の写真にはその姿はありませんでした。(2018年6月18日17:42)
1枚前の写真を切り取って拡大しました。(2018年6月18日17:42)
先に逃げたシジュウカラ。この辺りをうろちょろしているようです。暗くてよく見えないですが、頰が白いのは確認できました。鳴き声がとてもきれいです。(2018年6月18日17:44)
電線に止まって鳴いているシジュウカラ。喉から下に黒い筋が入っているのが外見上の特徴です。(2018年6月18日17:45)
鳴いているシジュウカラ。お腹の縦の筋がもっとはっきりと撮影できました。(2018年6月18日17:46)
黒色縦線が足の付け根まで届いていないので、メスのシジュウカラと思われます。オスではこの黒色縦線が喉から腹を通り、下尾筒まで伸びていて、下腹部で特に太くなります。ただし、ごくまれにメスでもそのようになっているものもいますが、ここの写真のシジュウカラはオスの特徴を示していないのでメスと断定できます。(2018年6月18日17:46)
斜め前から見たシジュウカラの姿も撮影できました。何となくペンギンのようです。(2018年6月18日17:46)
上記の写真に関する動画4本です。↓
(2018年6月18日17:44)(2018年6月18日公開)
(2018年6月18日17:45)(2018年6月18日公開)
(2018年6月18日17:46)(2018年6月18日公開)
(2018年6月18日17:48)(2018年6月18日公開)
夕方に桜の木の上で鳴いているシジュウカラ(2018年6月20日)
私が公園の柵の上でピーピー鳴いている2羽のスズメの巣立ち雛を3メートルほど近くで観察していたら、親スズメが雛のところに来たり、雛の近くの木の上や柵の上で「チチチチチチ」と鳴いて騒いでいました。そこに1羽のシジュウカラが現れて雛から3メートルほど離れた柵の上で鳴き始めました。そのシジュウカラはしばらくして飛び去りましたが、その行動はあたかも私の注意を巣立ち雛から逸らしているように見えました。スズメを狙っているモズから注意を逸らすように現れたヒヨドリ(1回目)とスズメを狙っているモズから注意を逸らすように現れたヒヨドリ(2回目)の例もあるので、違う種類の鳥でも危険に晒されている仲間の鳥を助けたりするのではないかと個人的には考えています。そういう観点で見ても矛盾しない動画です。(2018年6月20日17:34撮影)(2018年6月20日公開)
スズメの巣立ち雛から注意を逸らさせるように現れたシジュウカラ(2018年7月20日)
夕方、公園の桜の木の上を1羽のシジュウカラがさえずりながら枝から枝へ飛び移って上へと移動し、最後はどこかに飛び去っていきました。(2018年7月20日16:54)(2018年7月20日公開)
柵の上にいるスズメの巣立ち雛と親スズメから私の注意を逸らさせるように現れた親スズメ(2018年8月21日)
用水路の向こう岸の柵の上にいるスズメの巣立ち雛を観察していたら、電線の上で親スズメが「チチチチチ」と警告音を発し始めました。しばらくして1羽のシジュウカラが数メートル左側の柵の上に現れました。それでも私は巣立ち雛の方を見ていました。すると、シジュウカラ自ら私の視界に飛び込んできました。そして、私がシジュウカラにカメラを向けたまま巣立ち雛を見ると、電線の上にいた親スズメが隣に来ていてあたかも何やら話し合っているような感じでしたが、シジュウカラが私の注意を引いてくれている隙にすぐに一緒に飛んで逃げました(動画には映っていませんが私は肉眼で見ていました)。シジュウカラはスズメ2羽が去ったあとも私の注意を引くように一生懸命動き回っていました。しばらくして電柱を支えるワイヤの上に飛び移って、私がそちらに目を向けるのを待っていたかのように最後はどこかに飛び去りました。つまり、一度にせずに段階を踏んでいる感じです。巣立ち雛がどこに行ったかわからないように逃がすためのスズメとシジュウカラの連携プレーでした。このシジュウカラは、ちょうど2ヶ月前の2018年6月20日に現れた1羽のシジュウカラと同じ個体と思われます。場所も同じです。この2ヶ月の間に何回かこのシジュウカラがいるのを見かけたこともあります。この辺りに棲んでいるようです。よって、シジュウカラがスズメを助けに来たと思われた6月20日の挙動は再現性があることが確認できました。ちなみに電柱を支えるワイヤの上には一時ヒヨドリもいました。ヒヨドリがスズメを狙うモズを撃退するために現れたこともあります。鳥の種類を超えた互助会はすごいです。(2018年8月21日17:44)(2018年8月21日公開)
飛べないヒヨドリの巣立ち雛を助けにカメラのフレームに入ってきたシジュウカラ(2018年8月28日)
これまで、スズメの巣立ち雛が危険に晒されていると判断した親スズメが警告音を発して騒いだ時に、1羽の同じ個体のシジュウカラが現れることが2回ありました(2018年6月20日と2018年8月21日)。それだけでもたまたまだとはいえない(再現性がある)のですが、今回3回目となる出来事がありました。翼と尻尾が樹液か何かでくっついてしまって飛べなくなっているヒヨドリの巣立ち雛のところに現れました。まず、今回はヒヨドリが近くの枝に止まって必死に羽繕いしているのを至近距離で動画撮影中にスズメが騒ぎました。しばらくしてヒヨドリの巣立ち雛が上の方の枝に歩いて移動して止まっているのを撮影中に、シジュウカラがカメラのフレームの中に自分から入ってきました。そして、私の注意を引くように木の枝を転々と移動し始め、3分ほどいました。これまでの2回(2018年6月20日と2018年8月21日)でも十分再現性はあったのですが、3回目は自分からカメラに映り込んだ形です。もはやここまでくるとこのシジュウカラが他の鳥を助けにくるのは偶然ではないと言えます。この辺りに棲んでいるシジュウカラですが、緊急時ではない時に見かけると、カメラで撮ろうとした時にはすぐに逃げてしまいます。でも、人間がいて鳥が危険に晒されている時は、それがシジュウカラではなくて他の種類の鳥であっても、このシジュウカラが勇敢に現れます。これまでに見た「他の種類の鳥」は「スズメ」と「ヒヨドリ」です。(2018年8月28日7:21)(2018年8月28日公開)
今朝の場合はシジュウカラが現れる前には、スズメがよく仲間が危険に晒されている時に発する「チチチチチ」が私の後方で聞こえていました。それで、スズメの巣立ち雛が危険に晒されてでもいるのかなと思っていたのですが、実はヒヨドリの巣立ち雛が危険に晒されているとみたスズメが警告音を発していたということのようです。それを聞いてシジュウカラが現れたということになります。そうであれば、これまでの2回(2018年6月20日と2018年8月21日)とほぼ同じパターンです。
なぜスズメが呼んだ可能性が高いと考えたかというと、ヒヨドリの親も巣立ち雛も鳴いていなかったからです。ヒヨドリの巣立ち雛は翼と尻尾が樹液か何かでくっついてしまって飛べなくなっていました。そんな状況で木の上から下りて来て私から1メートル先の枝に止まっている巣立ち雛を見ていたら、後方でスズメが騒ぎ始めました。その後、飛べないので翼をバタつかせながら巣立ち雛は少し上の枝に歩いて移動しました。そこで翼と尻尾のくっついた部分を外そうと必死に羽繕いし始めました。それを下からカメラのレンズ越しに見ていたら、いつものシジュウカラが私とヒヨドリの延長線上に自ら映り込んできたわけです。そして、私の注意をヒヨドリでなく自分に引きつけるように3分間も動いて回りました。シジュウカラが鳥を助けにくるのはこれで2018年6月20日と2018年8月21日に次いで通算3回目で、完全に再現性があるといえます。このシジュウカラの個体特有かもしれませんが、このシジュウカラのすごいところは、現れても私が気づいてくれないので、自分から私の視界の中に入るためにヒヨドリの巣立ち雛の延長線上に現れて、こちらを覗き込むように動画に映り込んでいたことです。これなら自分の存在を気づかれないわけがありません。このシジュウカラは勇敢で賢いと思います。
シジュウカラがスズメを助けに来たのはすでにこのぺージで2例紹介していますが、以前、スズメがモズに襲われそうになっている時にヒヨドリが助けに来たこともあります。今回はヒヨドリが危険な目に遭っている状況で、(おそらくスズメ経由で)シジュウカラが助けにきたので、スズメとヒヨドリとシジュウカラは相性が良いのかもしれませんね。
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