↑上のアイキャッチ画像は2019年9月3日午後に家に帰ってから撮影したものです(14:26撮影)。
2019年9月3日の昼過ぎにとても小さい赤ちゃんスッポンを住宅地の用水路で見つけました。見つけたというより目の前にスッポンの方からフワーッと水面を泳いで現れたというのが正しいです。実は先月(8月)21日に孵化して数日しか経っていないような赤ちゃんスッポンをこの用水路の200メートル上流(魚が遡上できる上限:段差があって増水した時だけ水が滝のように落下してくる場所)で保護したばかりだったので、本来ならこの赤ちゃんスッポンは捕獲せずにスルーしてもよかったのですが、そうも言っていられない事情があったて、結局網で掬って持ち帰りました。
その事情とは一体何かというと、まず、この場所に着く10分ぐらい前に赤ちゃんスッポンを捕獲して食べてしまいそうなライギョに今日も出会っていたからです。これまで何度も観察しています。そのライギョの写真と動画を次に示します。
CONTENTS
- 午後のウォーキング中に住宅地の側溝で見つけたライギョ(2019年9月3日)
- 昼過ぎに住宅地の小さな側溝にいた大きなコイ(2019年9月3日)
- 網で捕獲した赤ちゃんスッポン(2019年9月3日)
- 家に持ち帰った赤ちゃんスッポン(2019年9月3日)
- 夕方に水槽の中で泳いでいる赤ちゃんスッポン(2019年9月3日)
- 砂に潜るのがうまい右側の赤ちゃんスッポン(2019年9月3日)
- まとめ(2019年9月3日現在)
- 早朝に浮き島に載せた時の2匹目の赤ちゃんスッポンの行動(2019年9月4日)
- 2匹目の赤ちゃんスッポンを500円玉と比較(2019年9月4日)
- 重なり合うように垂直になってじっとしている2匹の赤ちゃんスッポン(2019年9月5日)
- へその緒がだんだん消えてきた2匹目の赤ちゃんスッポン(2019年9月6日)
- へその緒がほぼ消えた2匹目の赤ちゃんスッポン(2019年9月7日)
- 夕方の2匹目の赤ちゃんスッポンのへその緒(2019年9月7日)
- まとめ(2019年9月7日現在)
午後のウォーキング中に住宅地の側溝で見つけたライギョ(2019年9月3日)
昼過ぎの住宅地の側溝(用水路の上流)でじっとしていた1匹のライギョ。(2019年9月3日13:03撮影)
蛇のような模様なのでsnakeheadというのでしょう。(2019年9月3日13:03撮影)
昼過ぎのウォーキング中に住宅地の用水路で見つけたそこそこ大きなライギョを動画に収めました。途中で水面に上がって空気を吸っていました。口が大きいので赤ちゃんスッポンは簡単に食べられるでしょう。こんなのがいると孵化したばかりの赤ちゃんスッポンなどはひとたまりもありません。それでなくても大きなナマズが何匹もいる用水路なのに・・・。(2019年9月3日13:05撮影)(2019年9月3日公開)
このライギョを見た後に、100メートルほど下流に今度はかなり大きい真鯉がいました。
昼過ぎに住宅地の小さな側溝にいた大きなコイ(2019年9月3日)
昼過ぎに住宅地の細い用水路でエサを漁っていた大きな真鯉。(2019年9月3日13:08撮影)
昼過ぎに住宅地の細い用水路(側溝)にいた大きな真鯉がいました。尻尾だけしか見えていませんでしたが動画に収めました。(2019年9月3日13:09撮影)(2019年9月3日公開)
この場所は今日赤ちゃんスッポンが現れた場所です。大きなコイも子ガメの天敵に挙げられています。さすがに今まさにここにいるこのコイが赤ちゃんスッポンを捕食する可能性は低いと思われますが、危惧しているのは大きなナマズも遡上してきていることです。この用水路の数百メートル下流では大きなコイのグループに大きなナマズが加わって一緒に泳いでいるところに何度も遭遇しています。実際にこの辺りより上流でも最近ナマズを見ました。このような小さな側溝(少し下流のところは用水路)のような水生生物が濃縮された環境では赤ちゃんスッポンが生き残って大きくなるのは至難の技です。大きなナマズは赤ちゃんスッポンなんかはいとも簡単に一口で飲み込んでしまうと思います。もはや時間の問題です。
このような経緯で、目の前の赤ちゃんスッポンを看過できず、網で掬って連れ帰ってしまいました。8月下旬の1匹に続いて2匹目になります。
この赤ちゃんスッポンはお腹が8月21日の1匹目より赤いです。定規を当てたら甲長は2.7cmでした。そしてへその緒がまだ付いていました。このへその緒は卵が孵化してから卵黄を吸収し終わったら切れて、それから数日で消えるそうです。ということは、この赤ちゃんスッポンは孵化してほとんど時間が経っていない可能性が高いと思います。8月21日の1匹目も捕獲時にへその緒はありましたが、9月3日現在、消えてしまっています(いつ消えたかはチェックしていませんでした)。そして甲長は2.8cmでした。そして2週間で甲長が4mm増えて3.2cmになりました。これらのことから、1匹目と2匹目の赤ちゃんスッポンは同じぐらいの大きさの時点が2週間+アルファの時間差があることがわかります。このぐらいの時間差であれば同じ親から生まれた可能性もあるかもしれません。
網で捕獲した赤ちゃんスッポン(2019年9月3日)
網で捕獲した赤ちゃんスッポンを撮影しました。土手が崩れて私が用水路に落ちたので、公園でジョギングシューズを洗ってからこの写真を撮りました。よって、捕獲したのは10分ぐらい前の13:15頃です。(2019年9月3日13:27撮影)
家に持ち帰った赤ちゃんスッポン(2019年9月3日)
へその緒がまだ付いていることから、孵化してそんなに日にちが経っていないことがわかります。(2019年9月3日14:26撮影)
甲羅がハート形に見えます。上目遣いがなかなかです。(2019年9月3日14:26撮影)
1匹目の赤ちゃんスッポンに比べてこの2匹目は手のひらの上であまり暴れません。キュッとしています。(2019年9月3日14:38撮影)
甲長は2.7cmです。(2019年9月3日14:38撮影)
夕方に水槽の中で泳いでいる赤ちゃんスッポン(2019年9月3日)
夕方に水槽の底にいるところを撮影しました。3匹目の赤ちゃんスッポンより泳ぎはうまいようです。警戒心も4匹目の方が強いようです。(2019年9月3日16:34撮影)
昼過ぎに住宅地の用水路で捕獲した赤ちゃんスッポンを家に持ち帰って水槽No.2に入れてから3時間ほど経過した時点で動画に収めました。(2019年9月3日16:36撮影)(2019年9月3日公開)
砂に潜るのがうまい右側の赤ちゃんスッポン(2019年9月3日)
金魚鉢に敷いた砂の中に2匹の赤ちゃんスッポンが潜ろうとするところ。右側が2019年9月3日から飼い始めた2匹目で、左側が2019年8月21日から飼い始めた1匹目。(2019年9月3日18:44撮影)
夕方に2匹の赤ちゃんスッポンを砂を敷いた金魚鉢に入れた時、砂に潜ろうとするところを動画に収めました。右側の2匹目の方が砂に潜るのがうまいです。(2019年9月3日18:46撮影)(2019年9月3日公開)
2匹の赤ちゃんスッポンのうち、2匹目(右側)が砂に潜ることができました。(2019年9月3日18:46撮影)
まとめ(2019年9月3日現在)
以上のような流れで目の前の赤ちゃんスッポンを網で掬って連れて帰りました。ある程度育って天敵が減ったらより安全な場所にリリースすることを考えています。
生まれたばかりの赤ちゃんスッポンは3日ぐらい何も食べなくても大丈夫だといわれています。実際に現在1匹目目の赤ちゃんスッポンエサを与えるとパクパク食べますが、2匹目の赤ちゃんスッポンは全く食べませんでした。2〜3日したら食べるようになるかもしれません。その時はへその緒は消えているかもしれません。確認したいと思います。
1匹目と2匹目の赤ちゃんスッポンはだいぶ性格や行動パターンに個体差があるようなので、いろいろと興味が尽きません。注意深く観察していきたいと思います。
早朝に浮き島に載せた時の2匹目の赤ちゃんスッポンの行動(2019年9月4日)
水槽No.2の中の浮き島に2匹目の赤ちゃんスッポン(下)を載せた時の様子。上は1匹目の赤ちゃんスッポン。(2019年9月4日6:44撮影)
早朝に2匹の赤ちゃんスッポンを水槽No.2の中の浮き島の上に置きました。しばらく戸惑っているように見えましたが、そのうち水に入っていきました。2匹目の方が1匹目より泳ぐのがうまいように見えます。(2019年9月4日6:47撮影)(2019年9月4日公開)
2匹目の赤ちゃんスッポンを500円玉と比較(2019年9月4日)
2匹目の赤ちゃんスッポンと500円玉を並べてみました。500円玉の直径は26.5mmで、この赤ちゃんスッポンの甲長は27mmです。ほとんど同じに見えます。(2019年9月4日17:49撮影)
左右を入れ替えて撮影。(2019年9月4日17:49撮影)
重なり合うように垂直になってじっとしている2匹の赤ちゃんスッポン(2019年9月5日)
水槽No.2の中の壁際で重なり合うように垂直になってじっとしていた2匹の赤ちゃんスッポン。奥が生後1週間ぐらいの赤ちゃんスッポン。手前は生後2週間ちょっと経った赤ちゃんスッポン。(2019年9月5日15:11撮影)
水槽No.2の中の左側奥のガラス壁に生後1週間ぐらいになった赤ちゃんスッポンがへばりついてじっとしています。その後ろに垂直に重なり合うように生後2週間ちょっとしか経っていない赤ちゃんスッポンがくっついていました。(2019年9月5日15:11撮影)(2019年9月5日公開)
へその緒がだんだん消えてきた2匹目の赤ちゃんスッポン(2019年9月6日)
2匹目の赤ちゃんスッポンのへその緒が薄くなってきたような気がします。そろそろなくなっていくのでしょうか。もう連れてきてから3日経ちます。(2019年9月6日17:18撮影)
へその緒の部分を拡大。(2019年9月6日17:18撮影)
へその緒がほぼ消えた2匹目の赤ちゃんスッポン(2019年9月7日)
昨日の夕方よりもさらに消えてきています。捕獲して飼育を始めて5日目です。(2019年9月7日7:51撮影)
へその緒の部分を拡大。かなり消えてきたことがわかります。今日の夕方には完全に消えているかもしれません。(2019年9月7日7:51撮影)
夕方の2匹目の赤ちゃんスッポンのへその緒(2019年9月7日)
捕獲して飼育を始めて5日目の夕方のへその緒です。(2019年9月7日17:52撮影)
へその緒の部分を拡大。当初は少し盛り上がっていたのに、今は少しえぐれています。そういう意味ではへその緒はほぼ消えたと言えると思います。(2019年9月7日17:52撮影)
まとめ(2019年9月7日現在)
孵化したばかりの赤ちゃんスッポンは卵黄とつながっていたへその緒が付いていますが、数日で消えるといわれています。今回、ほぼ孵化したばかりと思われる赤ちゃんスッポンを捕獲した時にへその緒があることを確認しました。捕獲時から5日経った頃には少しえぐれていたので、へその緒はなくなったことを確認しました。今回の観察結果から、赤ちゃんスッポンのへその緒は長く見積もっても1週間あれば十分に消えるといえると思われます。今回捕獲した赤ちゃんスッポンはへその緒が5日ぐらいで消えたので、捕獲時は孵化してほとんど時間が経っていなかった(もしかしたら当日に生まれたばかりだったかもしれない)と思われます。

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