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カクテルパープルのアントシアニン

2015年4月29日(水)

Hibiscus Cocktail Purple

カクテルパープルの双葉がまだある苗に、本葉がやっと出てきた段階で、茎や葉の主脈にはアントシアニン色素の色が鮮やかに現れています。
ハイビスカスのローゼルやカクテルパープル、赤オクラ(ベニーオクラ)などにはアントシアニンという色素が含まれていて、ローズヒップなどのハーブティーの色もそのアントシアニン色素です。これらの植物に光が当たると合成されて赤くなってきます。私が一昨年カクテルパープルをベランダで1本だけ栽培して種をとりました。それを昨年蒔いて、種を採取しました。それを今年蒔いたところ、けっこう出てきました。そのうちの一本をプランターに植え替えて育てています。発芽してからまださほど経ってないうちからハイビスカスカクテルパープルの苗にだんだん赤色がついてきました。これは太陽光が当たってアントシアニンが合成されて着色したものです。

アントシアニンを色素増感太陽電池に用いると太陽光を電気エネルギーに変換することができます。ほかに必要なものは電解質溶液(または固体電解質)と、透明電極(導電性物質SnO2などを塗ってあるガラス)、炭素電極(または白金電極)、酸化チタンTiO2です。チタンは資源的にはたくさんあるので、安定かつ高効率な光増感剤があれば、再生可能エネルギーの電気エネルギーへの変換方法として非常に期待できます。色素増感太陽電池は市販の実験キットもありますが、比較的高額です。また、アントシアニンは有機色素なので、太陽光のエネルギーで分解されてしまいます。つまり、色素増感太陽電池は光電変換効率があまり高くないばかりでなく、長持ちしません。もし、アントシアニンの光堅牢性を向上させることができれば、再生可能エネルギーとしての太陽エネルギーの有効利用が可能になるかもしれません(ほかにもたくさんの条件があるので断言はできませんが)。ハイビスカスをたくさん栽培して太陽光で発電できれば面白いのですが、現実的ではありません。


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