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トップページ > 循環型プランター栽培 > 別バージョントップ > オクラの苗の間引きの必要性

島オクラの樹勢の強さから必ずしも間引く必要はないのではないかと思うに至ったデータ

一般に根が張るほど、地上の方の木も大きくなります。地植えの場合は制限がないのでよく育ちますが、鉢植えの場合は容積が限られているからあまり育ちません。鉢を大きくしていくほど大きくなっては行きますが、地植えに比べれば木の大きさはかなり制限されます。しかも水切れしやすくなってきます。私はベランダで毎年オクラを栽培しています。今年2016年もホームセンターからポリポット1個に4本植えてある赤オクラと島オクラの苗を買ってきて、プランターや鉢で育てています。買ってきた時点ですでに生長度に差があったのですが、その後、その差は開くばかりで現在に至ります。そこで、8月10日に赤オクラの方を1本だけ残して、あとは処分しました。もちろん、間引いた苗は捨てずにプランターの土になってもらいます。



2016年6月13日

赤オクラの苗

2015年6月13日時点では、生長具合にすでに差はあるものの、現在ほどは差はついていませんでした。島オクラ(写真右上)の生長が異常に速いと見るのか、赤オクラ(写真左上)の生長が異常に遅いとみるのかによりますが、私は島オクラの生長が速いと見ています。根を張るのに十分な鉢の容積があるから、4本接近していても4本とも生長しているように思います。ちなみにジャンボオクラ(写真右下)は枯れました。

2016年7月18日

赤オクラの苗

島オクラは4本全部育てているのに、こんなに育っています。赤オクラの苗との差は歴然です。島オクラは高さで赤オクラの3倍ぐらいあり、すでにオクラの実を10本ほど収穫しました。

2016年8月10日

赤オクラの苗

ツルムラサキ(緑茎種)の奥にある3本の赤オクラの苗のうち、真ん中の最も育った1本を残し、残り2本は犠牲になってもらうことにしました。

2016年8月10日

赤オクラの苗

最も生長した1本を残して、2本は根元から切断しました。茎の先端を見ると、あまり生長していません。蕾らしき小さなものも生長せずに枯れていました。

2016年8月10日

赤オクラの苗

間引いた2本はキッチンバサミで刻んで、プランターの中に置きます。循環してもらいます。

2016年8月10日

赤オクラの苗

赤オクラは今後はこの1本に絞って栽培することにしました。右側の鉢の島オクラの苗4本はかなり育っています。この差はどこからくるのでしょう。赤オクラはすぐ近くのツルムラサキ(緑茎種)に養分を取られているのかもしれません。

まとめ


今回、赤オクラと島オクラで生長速度にこのような差が出た原因を考察すると、

・本質的に島オクラの方が生長する性質があるのではないかということと、赤オクラの苗は枯れやすいこと(私の個人的見解)、

・島オクラの方が鉢に根が張るための十分な容積があること(客観的事実)、

・ある程度生長すると、その後の生長が加速度的に速くなるように感じているので(私の個人的見解)、島オクラはその段階に達していること、

・赤オクラの植えてあるプランターの一角はツルムラサキが植えてあって、すごい勢いで生長しているので、養分や水分が取られてしまっていること、

・赤オクラは生長して丈が高くなった島オクラの日蔭になっているので、ますます生長速度に差が出てしまうこと、

などが考えられます。最初4本あった赤オクラの苗も以前1本間引いて、残った3本から今回2本間引きました。これで最後の1本になったわけですが、これが今の3倍ぐらいの速度で生長してくれることを期待します。それでも今ひとつの場合は、ツルムラサキ(緑茎種)の影響が大きすぎるものと考えられます。その時はツルムラサキを処分するなり対策を考えます。

一般にオクラの苗はポリポットに3〜4本植えてあって、それを栽培する時は株を分けるのは根を傷めたりして枯れてしまうので、最も生長した苗を1本残して残りの不要な苗は根元から切ってしまうことが勧められています。しかし、今回の島オクラ4本は普通に生長していて、間引く必要性を感じません。今回わかったことは、十分生長するようであれば必ずしも間引く必要はなく、買ってきた苗を全部栽培することも可能であるということです。ただし、その判断を下すためには、十分に経過を観察する必要はあるように感じます。

もちろん4本を1本に減らせば、木の大きさは、あるいは成長速度は原理的には4倍になるかもしれません。しかし、木が1本ならオクラの実の収穫は良くて1日あたり1本です。4本の木があれば1日4本の収穫が原理的には可能ですし、実際、最近4本収穫しました。そういった意味で、私は大きな木を1本無駄に大きく育てるより、ほどほどの木を4本育てる方を推奨します。これは今回の実験でわかったことです。

間引く必要がないなら、これはエコですし、間引いた場合は循環させると生ゴミの有効利用になります。


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