2016年10月22日(土)

植えてから8年でやっとまともに収穫できた百目柿。数年前にも生ることは生っていたのですが、台風等で収穫には至りませんでした。
トップページ > 循環型プランター栽培 > 別バージョントップ > 百目柿の皮のリサイクルと種まき
初めて収穫した百目柿を観察しながら食べました。果実は大きい方です。橙黄色の卵形で、頂部に黒褐色の渦状斑紋が入ります。その点は太秋に似ています。甘さも太秋並みでした。種が3つ以上入れば渋くなくなりますが、種が少ないと渋が残ります。その場合は授粉樹を植えるとよいです。私は禅寺丸を植えていて、2016年は禅寺丸が豊作でしたので、花がたくさん咲いて授粉がうまくいったと思われます。異品種を混植すると実付と甘さが格段によくなると言われています。この百目柿がとても甘く仕上がったのは、同じ敷地内に植えてある禅寺丸のおかげではないかと考えています。
植えてから8年でやっとまともに収穫できた百目柿。数年前にも生ることは生っていたのですが、台風等で収穫には至りませんでした。
上から撮影。円形の筋が入っていると甘そうに見えます。
横から撮影。
萼側から撮影。
横に半分に切って、断面を撮影。左が果実の上側。
本来なら種が8個できるところ、5個入っていました。種があまり入っていないと渋いそうです。
果実の上半分(左)と下半分(右)。ゴマがたくさん入っています。
ゴマが入っていて、果肉は富有柿よりも甘かったです。自分で植えたとはいえ、得した感じです。
百目柿の種5個。左端の種は果実と種を繋いでいた繊維が残っています。
百目柿の種5個。
百目柿の種5個を蒔きます。皮はキッチンばさみで刻んで蒔きました。土になって循環してもらいます。
果実と繋がっていた側を下にして、土に挿しました。端にはりんごの種が蒔いてあります。中央付近にはグァバの種を蒔いてありますが、もう土との区別はつきません。発芽したらわかります。グァバ、りんご、柿の芽は容易に判別がつくので、一つのプランター内で種を蒔いています。
百目柿を美味しくたべて、その種5個をプランターに蒔きました。皮も有効利用しました。発芽はおそらく来年2017年の春になると思われます。
柿は受粉なしでも実をつけますが、若木のうちは生理落果が多く結実が安定しません。桃栗3年、柿8年といいますが、柿の接木苗は早ければ3年くらいで結実します。種から育てる実生なら8年ぐらいかかります。実際、私が植えた苗は市販の接ぎ木苗でしたが、実が最初に生ったのは植えて3年経った時でした。しかし、その実は生理落果しました。その当時はまだ禅寺丸は育っていませんでした。
植えてから6年経った頃から実が付き始めましたが、長雨や台風で収穫には至りませんでした。
8年目になる2016年に、ついにまともに収穫できました。食べてみると、とても美味しいことがわかりました。これで、来年も楽しみになりました。
柿の葉に防腐作用があるので、柿の葉寿司などに使われます。また、葉はお茶になります。柿茶というのがありますね。また、柿は寒さにも暑さにも強いので育てやすく、病気や害虫にも強いです。秋は果実の橙色と紅葉を楽しむこともできます。美味しくて美しいので「一粒で二度美味しい」お勧めの果樹です。