カミキリムシにかじられたグァバの木の修復
Restoration of guava tree damaged by longicorn beetle.
修復の成功度 | ★☆☆☆☆ |
イエローストロベリーグァバの種から発芽したので育てたところ、2年で実がたくさん収穫できるまでになりました。しかし、喜びも束の間、木の根元にカミキリムシが穴を空けて、皮を一周噛み切ってしまいました。せっかく1年半で実をたくさんつけてくれた期待のイエローストロベリーグァバの実生だったのですが、思わぬところに落とし穴がありました。毎日自分で管理できないので仕方ないのですが、それにしてもとても残念です。
応急処置として、ひとまず、穴に殺虫剤をスプレーしてからロウソクを垂らして塞ぎました。問題は皮です。幹に沿って上と下の皮がつながっていれば生きますが、幹一周かじられて皮が寸断されると枯れるそうです。10月から2ヶ月様子を見てみましたが、やっぱりその通りになりそうです。最初は寸断された箇所は1cmほどでしたが、皮がだんだん枯れてきて、今では3cm近くに広がってしまいました。
そこで、2015年1月3日(土)、上の方の幹の皮を移植してみました。
希望を持ちながら最後まで見届けたいと思います。
根元におがくずの袋があるのに気付きました。
(2014年10月15日)
取り除いてみると、幹の皮が一周食われて、穴が空いていました。カミキリムシの仕業です。市販の殺虫剤を数回スプレーしました。
(2014年10月15日)
ロウソクに火をつけて穴に垂らしました。その周辺にも垂らしました。
(2014年10月15日)
こんな感じです。
(2014年10月15日)
しばらくこのまま様子を見ました。
(2014年10月15日)
遠目に見るとこんな感じです。
(2014年10月15日)
余計なロウを取り除いてみました。皮がつながっていないのでだめかもしれません。
(2014年10月15日)
皮はだいぶ枯れた部分の範囲が広がっています。下の方は、爪で削ったら剥がれて、生きている幹が露出しました。
(2015年1月3日)
そこで、このまま放置してもだめだと判断し、ダメ元で皮を移植してみようと思いました。幹の上の方は、どのみち、このままではだめになってしまうので、幹の皮を3カ所、剪定ばさみをナイフがわりしして、削り取りました。その3枚を1枚ずつセロテープで仮止めしたのち、グルグルと23周巻きました。そのあと、紐できつく縛りました。こんな方法でうまくいくとは思えませんが、うまくいけば儲け物です。一つの経験になることは間違いありませんね。
剪定ばさみで皮を削りました。
(2015年1月3日)
幹の上の方の皮を3カ所切り取りました。この3枚を移植します。
(2015年1月3日)
3枚を1枚ずつセロテープで仮止めしたのち、セロテープでグルグル巻きました。表側は移植した皮は2枚あります。
(2015年1月3日)
裏の方はこんな感じです。移植した皮が1枚左側に見えます。
(2015年1月3日)
最後は紐で3カ所、きつく縛りました。
(2015年1月3日)
こんな方法で移植できるとは思いませんが、何もやらないよりましです。根本を剪定ばさみでチョキンとやってしまったらそこまでで、こんな経験はできませんよね。切るのはいつでもできますから、この方法で期待してみます。
左の枝が枯れてきました。
(2015年1月31日)
左の枝を切りました。
(2015年1月31日)
右の枝を紐で縛って真ん中に寄せました。
真ん中の幹が枯れてきた場合は穴の空いたところから切断し、右側の枝を真ん中に寄せて育てようと思います。
(2015年1月31日)
紐をとってみて、まだ皮の緑色が残っていました。
癒着してくれないかなと希望を持っています。まあ、難しいでしょうが。その時は、幹を穴の空いたところから切断して、右側の枝を育てようと思います。
(2015年1月31日)
努力の甲斐もむなしく、枯れてしまいました。
(2015年3月28日)
見た目は2ヶ月前とそんなに変わりません。
(2015年3月28日)
ロウが届いていません。
(2015年3月28日)
穴はここまではきていませんでした。
(2015年3月28日)
これまでのまとめと今後の予定
鉢植えの実生イエローストロベリーグァバは2年目に実が収穫できるという驚異的な生長を見せましたが、好事魔多しで、カミキリムシに根元付近の幹に穴を空けられてしまいました。その後、修復を試みたのですが、幹の回りの皮を一周噛み切られているのが致命的で、結局枯れてしまいました。当初、根元付近におがくずでできた袋のような物がみきの回りを囲んでいました。それを外してみると、上の写真のように穴が空いていました。あとで聞いてみたら、その木にはカミキリムシがいたそうです。皆さんも普段から注意しておきましょう。