
(2015年12月9日)
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サンふじを買ってきました。日本で最も普及しているりんごで、海外でも栽培されています。蜜が入りやすいのも特徴です。甘くて、貯蔵性も抜群です。一般にはあまりワックスがついたものはないような気がします。サンふじは蜜が入っているものがあります。蜜の原因はソルビトールがたまることです。ソルビトールのところに水が吸い寄せられて蜜のように見えます(これは浸透圧の考え方で理解できるかもしれません)。よって、そこだけ食べても特に甘いことはありません。ソルビトールは果糖やブドウ糖に変換されるのですが、果糖やブドウ糖がすでにたくさんあれば、ソルビトールに変換される必要はないのでソルビトールがたまってくるわけです(これは化学平衡の考え方で理解できるかもしれません)。今回、スーパーで選んだサンふじは蜜がたくさん入っているものを選んだつもりです。選ぶ基準は萼窪(がくあ)の部分の着色が相対的に多いものです。青い部分が多いものより赤色が多いもの、または青い部分が黄色っぽくなっているものです。花梗が太いものという選び方もあるようですが、私は萼窪の色で選びました。
それでは割ってみます。
割ってみたところ、蜜が入っていました。ただ、1個しか買って来なかったので、複数個で検討する必要があると思います。もっとたくさん買ってきて調べてきたら系統的なデータがとれると思います。夜に食べてみたところ、見た目によらずあまり甘くはありませんでした。サンふじはもっと甘いという印象なので、たまたまこの個体があまり甘くなかったものと思われます。これまでに食べたたくさんのサンふじはもっと甘かったです。12月10日の朝、種をぐんま名月やサンジョナや王林の種を蒔いたプランター土の上に種を芯ごと置きました。
2016年3月3日、1本発芽しているのに気付きました。数日前から出て来ていたと思われます。
サンふじはあいかわらずたくさん発芽することが確認できたので、このあとしばらくしてから処分しました。