
(2015年11月27日)
トップページ > フルーツを食べて種から育てる > 太秋の実生の栽培
太秋という完全甘柿は広島県で育成された甘柿品種といわれています。1994年に品種登録されました。主な生産地は熊本県で、全体の半分以上を占めています。大玉の柿で、500gを超えるものもあります。400gぐらいのものでも1個300円とか400円というのも見かけることがあります。しかし、大きい太秋柿は見た目も良くて、甘くて美味しいので、それだけの価値はあると思います。果汁が非常に多くてとても甘いのが特徴です。1個あたりに入っている種の数は平均して数個ですが、全く入っていないものも時々あります。
上記の実生苗は2016年1月24日の雪で枯れてしまいました。そのあと、下記の芽が出て来ました。
そのあと3本目、4本目も出てきました。しかし、残ったのは4本のうち2本でした。
太秋の種からも芽が出ることが私自身で確認できました。太秋は出ないのではないかという先入観をお持っていましたが、初めて見ました。もし無事に育ったとしても、あの美味しい太秋にはならないですが、どんな柿になるのか興味はあります。まずは冬の寒さに耐えられるかです。
2016年3月20日現在、2つほど芽が出てきています。殻はまだ取れていません。1月の雪でやられた芽はすべて枯れてしまいましたが、これから出て来る芽は寒さにやられることはないでしょう。
2016年5月6日現在、結局発芽した種はけっこうありましたが、雪や自然淘汰で消えて行き、最後に2本残りました。この2本がどこまで育つか見て行きます。ただ、太秋は甘柿なので同じものは生らないし、生っても渋柿になるでしょう。そこまで行くにはそれこそ8年以上かかるでしょうし、寒さに弱いようなので、ある程度大きくなったらどうするか考えます。
2016年7月21日現在、2本ともほぼ順調に育っています。成長速度には若干の差があります。一般に甘柿は親と同じ実は生らないといわれています。実際に私は名古屋の地下街で買った大きな富有柿を食べたあとの種を蒔いて実生苗を育てていたら実が生るようになりました。しかし、渋くて、形は元の富有柿の扁平型に近い形とは異なり、球状に近いものになりました。やっぱり同じものは生らないのだなと実感しています。太秋は甘柿なので、あまり期待できないと思います。でも、もしかしたらとてもいいのができる可能性もゼロではないので、どうなるか育ててみたい気持ちが強いです。
2017年10月22日現在、2本のうち1本は枯れてしまいました。
2017年に収穫した太秋柿の種もプランターに植えました。捨てるのがもったいないからです。発芽したらよさそうな苗だけ数本育ててみようと思います。親と同じものはならず、しかも渋柿となるので、どんな渋柿になるのかという興味があります。接ぎ木の台木としても使えるでしょうし、盆栽として楽しむ手もあります。まずは発芽しないことには・・・。
生き残っていた1本は2017年12月2日に実家に持って帰って、地植えしました。