田浦町の道の駅に「津之望」というみかんが売られていました。読みは「つののぞみ」です。(2020年2月22日13:57)
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Tsu no nozomi Seedling
2020年2月22日に田浦町の道の駅で「津之望」という新しい品種の柑橘を買いました。ネットで調べてみると読みは「つののぞみ」でした。「津之望」は「清見」と「アンコール」を掛け合わせてできた品種とされています。「津之望」は見た目は温州みかんです(個人的感想)。
食べてみると、種はけっこう入っていました。これは温州みかんとは異なります。味はポンカンに似ていたので、種を発芽実験に用いることにしました。以下にその経過を示します。
田浦町の道の駅に「津之望」というみかんが売られていました。読みは「つののぞみ」です。
350円でした(税込)。
田浦町の道の駅に「津之望」というみかんが売られていました。読みは「つののぞみ」です。
見た目は温州みかんです。
底面。
頂上部分。
側面。
半分に割ってみました。簡単に割れます。
皮は柔らかいです。
果実3個ぐらいに種が27個入っていました。種の数は温州みかんより断然多いです。
蒔く1時間前に水を少量入れて若干膨潤させました。
小さめの鉢に「野菜と花のかる〜い培養土」を入れましたました。
27個を蒔きました。
27個を蒔いた後に横から撮影。このあと如雨露(じょうろ)で水をたっぷりかけました。
さらに「野菜と花のかる〜い培養土」を軽く掛けました。
最後の1個を食べてみます。
皮は簡単に剥けました。
2つに裂いてみると種があまり入っていないようです。
瓤嚢(じょうのう)のじょうのう膜を剥いてみると、とても薄いです。その点はノバ・オレンジと同様です。
このじょうのうには若干貧弱な種が1個入っていました。しかしながら中身は入っているので植えたら芽が出るかもしれません。
このじょうのうにはまあまあちゃんとした種が1個入っていました。植えたら芽が出てくるかもしれないちゃんとした種です。
このじょうのうにはもはや種とはいえないくらいの貧弱なものが1個入っていました。表皮だけで中身が入っていないので植えても芽は出ないと思われます。
結局この果実にはちゃんとした種が5個と中身のない種2個が入っていました。温州みかんに種が5個入っていることはあまりないので、津之望は種がたくさん入っているみかんといえます。
わりとちゃんとした種5個とたぶんだめな2個を一晩水に浸しておいて、朝に昨日の鉢に追加で載せました。
4月12日に発芽しているのに気付きました。奥の方にも1本発芽してまだ曲がっている1本もあります。4日前にノバ・オレンジの発芽に気付いた時には発芽していなかったので、この4日のうちに発芽しました。種を蒔いてから1ヶ月半で発芽したことになります。
横から接写しました。津之望の味は個人的にはポンカンのようだと思いました。とてもおいしかったです。味がポンカン寄りならポンカン同様ノビレチンがたくさん入っているのではないかかと期待してしまいます(シークヮーサーやポンカンのような匂いがしないのであまり入っているようには思えませんが)。種から発芽したら育ててみようと思います。しばらく様子見です。
最初の方に紹介した津之望の果実では3個で27個の種が入っていましたが、最後の果実には5個しか入っていませんでした。このことからすべての津之望の果実に種がたくさん入っているわけではないことがわかります。とはいっても5個でも温州みかんに比べれば断然多いです。最後の5個の種も追加で植えます。
津之望は見た目と味が西南のひかりに似ていて、見た目は似ていなくても味だけならノバ・オレンジにも近いと言えます。個人的には西南のひかり、ノバ・オレンジ、津之望の3種類の柑橘は全部好きです。
発芽しているのを4月12日に確認しました。種を蒔いてから1ヶ月半でした。ノバ・オレンジは植えてから発芽まで3ヶ月近くかかりましたが、その半分の期間で発芽しました。発芽した実生苗はしばらく様子を見て、枯れないようだったら別の鉢に植え替えて育てようと思います。ちなみに西南のひかりはまだ発芽していません。