こんにちは。熊の実です。
今回は「ね」で始まる鹿児島弁の単語を挙げています。「ね」で始まる単語も比較的少ないですが、けっこう重要なものもあります。
表の脚注に適宜、補足説明や解説を加えています。
「ね」で始まる鹿児島弁の単語は「ぬ」ほどではないですが、けっこう少ないといえます。
5番について:「ネイガ」(寝るよ)はLet’s go to bed.という意味でも通じますが、どちらかというとI will go to bed.の方だというのが私の個人的な感覚です。でも、33番の「ネッガ」(寝よう)はLet’s go to bed.の方だと思います。このあたりは個人によって解釈が異なる可能性もありますが、両方ともLet’s go to bed.の意味で使っても差し支えはないと思います。
9番の「ネオッタ」(病気になった)はよく使います。
24番の「ネシュ」(根性)は私は使ったことがないのでよくわかりませんが、「コンジョウ」ではなく「ネショウ」だとすれば「ネシュ」になるのは理解できます。
27番の「ネタマガイ」(幼児が急に目を覚ます)は「ネル」と「タマガル」(おどろく、びっくりする)がくっついたものと考えればわかります。
36番の「ネット」(おでき)は私は使ったことがありません。
41番の「ネビイ」(伸びる)は私は使ったことがありません。
42の「ネビクスイ」(値引きをする)は「ネビキョスッ」でも通じると思います(私の考えでは)。
43番について:「ネブイ」(睡気)は、「ネブイガヒッチタ」(眠くなった)とか使います。「ネブイカブッチョッガ」は「睡気がついてボーッとしている」相手に対して言います。44番の「ネブイガツッ」(眠くなる)は「睡気が付く」ということです。
46番について:「ネブル」(なめる)はよく使います。「ネブンナ」といえば「舐めるな」で、標準語の「なめるな」「なめんな」(かるく見なす、甘く見る、みくびる)とは違います。
50番について:ネモチ」(根元に)は、「ネモトニ」→「ネモチ」なので、「根元」に限らず「ト」で終わる単語で同様に使えます。すなわち「トニ」が「チ」になります。
51番の「ネラム」(睨む)は私だったら「ニラン」といいます。鹿児島弁の肝はイントネーションですので、それさえ合っていれば単語の活用形は少々違っていても通じると私は思います。逆にそれが難しいとも言えますが・・・
53番について:「ネンガイッ」(時間がかかる)は「ネンガハイッチョイガ」(手間ひまかけたね)みたいな使い方を私の場合はします。「時間がかかる」というよりは、標準語の「念を入れる」に近いのではないでしょうか。
以上、「ネ」で始まる単語、フレーズは標準語に近いものもありました。個人的にはあまり使わないものもけっこうありましたが、「眠る」「寝る」については日常でよく使う言葉なので、知っていて損はないと思います。
参考にしてみてください。
それでは、また。
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