こんにちは。熊の実です。
今回は「ぬ」で始まる鹿児島弁の単語を挙げています。比較的少ないので、先に着手することにしました。
下表のあとに適宜、補足説明や解説を加えています。
「ぬ」で始まる鹿児島弁の単語は「ら」、「り」、「ろ」ほどではないですが、かなり少ないといえます。
3番について:「ヌ」(を)は、「ヌ」の字が「ヲ」に似ているからでしょう。私は知りませんでした。
10番について:「ヌイモン」(漆器)は漆を塗ってあるから「塗ったもの」→「塗り物」→「ヌイモン」と考えればわかります。
12番について:「ヌキ」(暖かい、暑い)は、「キュハヌキネ〜」(今日は暑いね)とか、「ヌッカ〜」(暑か〜)とかいった感じで使います。「ヌッカナ〜」(暑いですね〜)という近所の人との挨拶もあります。
14番について:「ヌクッ」(突き刺す)は、強意の「ツン」を付けて「ツンヌクッ」(突き刺す)と私は使っていました。
19番について:「ヌケタン」(小馬鹿者)は「ヌケた人」
30番について:「ヌナッ」(消える)は「なくなる」→「のうなる」→「ヌナッ」という感じでしょうか。「ノナッ」でもいいような気がしますが、鹿児島弁の発音の表記ではなぜか「ノ」が「ヌ」になっていることが多いです。ちなみに私は「ヌ」よりも「ノ」の方を使っていた感じです。地域性なのか、年代なのかわかりませんが、もしかしたら昔の人は「ヌ」を使っていたのかもしれません(個人的見解)。あるいは発音が微妙で、「ヌ」にも「ノ」にもとれるとか・・・・
32番について:「ヌヒト」(盗人)は「ヌスムヒト」→「ヌヒト」でしょうか。私は使ったことがありません。
以上、「ぬ」で始まる単語、フレーズは標準語に近いものもありました。鹿児島弁は特有の単語もありますが、標準語の単語が鹿児島弁風に変化したものの方が多いかもしれません(数えてはいませんが)。そういう意味では鹿児島弁の肝は発音とイントネーションに尽きると思います。
それでは、また。
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