こんにちは。熊の実です。
今回は「て」で始まる鹿児島弁の単語を挙げています。「て」で始まる鹿児島弁の単語は「た」行の中では最も少ないです。しかし、けっこう重要な表現も含まれています。
解説は表のあとに書いています。
それでは見てみましょう。
37番の「テゲナコッ」(いい加減なこと)は意味を間違いそうです。
34番の「テゲテゲ」(いい加減)は、東国原さんが宮崎県知事の時にも言っていましたね。都城あたりもほぼ鹿児島弁なので、「テゲテゲ」は同じ意味で使われています。「大概大概」→「てげてげ」だと私は思っています「大概」には「ほどほど」という意味もあります。
36番の「デケタ」(惚れ合っている)は、標準語では「(男女が密かに結ばれて親しい関係になる)出来ている」ですね。
42番の「デコン」(大根)はよく使いました。
43番の「デコンバッチ」(股引(ももひき))は面白がってよく使いました(笑)。
44番の「テシケオワン」(手に負えない)は記憶にありません。
48番の「テスケクヮン」(始末に負えない)は私は聞いたことがありません。「テェワンコッジャッ」(手に負えないことだ)みたいなことはじいさんが言っていました。
49番の「テセ」(疲れる)と52番の「テソカ」(だるい)はよく使いました。
54番の「テタ」(煮た、炊いた)は、「タイタ」→「テタ」
55番の「テチッ」(燃えつく)は、「タキツク」→「テチッ」
56番の「テチョ」(父親)は私のまわりでは聞いたことがありません。「トーチャン」とは言いましたが・・・
66番の「デッドン」(大工)は、「大工ドン」→「デッドン」
67番の「デッナコッ」(大変なことだ)は「デッナコッジャッ」(大変なことだよ)といった感じ。
71番の「テッポウッドン」(猟師)の「ドン」は「西郷どん」の「ドン」と同じ「〜の人」です。
72番の「テッポンタマ」(鉄砲の弾)は、標準語の「行ったまま戻って来ない人」という意味の「鉄砲玉」の意味もあるのかどうかは私にはわかりません。ただの「テッポンタマ」のような気がします。
77番の「テデビ」(テレビ)はちょっと笑ってしまいました。私の住んでいるところでは「テレビ」だったですが、地域差があるのでしょうか。
78番の「デナ」(大変な)は、私のまわりでは「デヘナ」「デーナ」といった感じの発音だったと記憶しています。英語でも発音しないhがありますが、そんな感じです。
83番の「テネゲ」(手拭い)は、「テヌグイ」→「テネゲ」の感じが理解できる人は鹿児島弁は覚えやすいと思います。
85番の「テノン」(連れ立って)は「テノンデ」の形で使います。「テノンデキタカ」(一緒に来たか)のような感じ。
91番の「デヨタ」(発病した)は、「デヨタガ」とよく言いました。
以上です。けっこう重要なものが多数含まれています。よって、「て」から始まる鹿児島弁の単語やフレーズの位置づけは「かなり重要」としました。
それでは、また。
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