フルーツを食べて種から育てる

イエローストロベリーグァバ
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黄色で落果したパッションフルーツの熟成時間と味の関係

2018年7月10日に落果した3個と7月12日に落果した1個を7月14日朝に割って状態と味を検討しました。



パッションフルーツの実大きさを比べるためにテーブルの上に並べてみました。左からA, B, C, D。Bはとても柔らかくて、押したら空気が出て凹みました。柔らかい順に並べるとB>A>C>Dとなります。
(2018年7月14日7:31)
パッションフルーツの実Aを包丁で割ってみました。
(2018年7月14日7:34)
パッションフルーツの実Bを包丁で割ってみました。
(2018年7月14日7:32)
パッションフルーツの実Cを包丁で割ってみました。左からA, B, C, D。
(2018年7月14日7:35)
パッションフルーツの実Aの中身をスプーンで掬ってみました。
(2018年7月14日7:39)
パッションフルーツの実Bの中身をスプーンで掬ってみました。
(2018年7月14日7:37)
パッションフルーツの実Cの中身をスプーンで掬ってみました。
(2018年7月14日7:45)
パッションフルーツの実A, B, Cの3個の中身を出しました。左からA, B, C。
(2018年7月14日7:47)
パッションフルーツの実果実Dは2日しか経っていなくて皺が寄っていませんが、味を比べるために割ってみることにしました。その前に果実の外観をチェックしておきます。まずは側面から撮影。
(2018年7月14日7:36)
パッションフルーツの実1枚前の写真の果実の反対側。若干緑っぽいです。
(2018年7月14日7:36)
パッションフルーツの実果柄がついている側。若干赤みを帯びています。
(2018年7月14日7:37)
パッションフルーツの実果柄がついている側の反対側。この果実の中では最も黄色い部分です。この写真とその前の3枚の計4枚で、皺がほとんどないことがわかります。
(2018年7月14日7:36)
パッションフルーツの実包丁で切りました。
(2018年7月14日7:54)
パッションフルーツの実開きました。
(2018年7月14日7:55)
パッションフルーツの実果実Dをスプーンで掬うとこんな感じです。あとで撮り直したので、11:35と時系列順になっていませんが、わかりにくくなるのであえてこの順番にしました。
(2018年7月14日11:35)
パッションフルーツの実果実Dの中身を出しました。
(2018年7月14日7:58)
パッションフルーツの実A, B, C, Dすべての果実の中身です。左からA, B, C, Dです。食べてみたところ、AとBは美味しくありませんでした(不味かったです)。Cは若干酸味があり、Dは4個の中では最も酸味があり、食べられないことはありませんでした。パッションフルーツ特有の酢酸エステル系の強い香りはいずれもしませんでした。特にAとBは香りが最も弱い結果となりました。
(2018年7月14日7:58)
パッションフルーツの実A, B, C, Dの果実4個分の種を果肉がついたまま、土の上に蒔きました。用いた土はDCMブランドの「花と野菜のかる〜い培養土」です。種は上から反時計回りにA, B, C, Dの順番になっています。
(2018年7月14日15:40)
パッションフルーツの実種の上から市販の「花と野菜のかる〜い培養土」をかぶせました。
(2018年7月14日15:43)
パッションフルーツの実パッションフルーツの皮をキッチンばさみで刻んで土の上からかぶせました。Aの皮はAの種の上に置きました。B, C, Dの場合も同様です。
(2018年7月14日15:50)
パッションフルーツの実鉢の受け皿がなかったので、「花と野菜のかる〜い培養土」の空袋を丸めて容器のようにして敷きました。そして、水をたっぷりやりました。これでもけっこう役に立ちます。また、皮を刻んで上からかぶせたので、水をやる時に土が水で掘り返されなくてすみます。皮はそのうち微生物に分解されて土に戻ります。
(2018年7月14日15:57)
パッションフルーツの実Cのところに発芽が見られます。
(2018年8月5日18:35)
パッションフルーツの実Cのところで発芽した2本を接写。
(2018年8月5日18:35)
パッションフルーツの実Aのところにも発芽が見られます。
(2018年8月21日11:58)
パッションフルーツの実Aのところで発芽した4本を接写。
(2018年8月21日11:59)
パッションフルーツの実Cのところは苗立ち枯れ病で本数が減りました。ちゃんとしているのは右の1本だけです。BもDも発芽が見られます。これで、結局A, B, C, Dのすべてで発芽が見られました。しかし、今回は発芽率はかなり低いです。かなり高い発芽率の時もあったのですが・・・
(2018年9月12日8:41)

結果

収穫した4個(A, B, C, D)を7月14日朝に包丁で割ってみました。A, Bは熟成4日、Cはあと数時間で4日、Dはあと7時間で丸2日という熟成時間です。

まず、切ってみた結果は、どれもオレンジ入りの果肉でした。AとBは表皮が内皮から剥離して空気が入っていました。CはA, Bほどではないにしても、傷む寸前でした。Dはまだ萎びていない新鮮な状態でした。

包丁で半分に割って果肉をスプーンで掬った場合、A, B, C, Dいずれもどろどろした感じで、あまり香りはしませんでした。紫色に熟れたパッションフルーツはけっこう強烈な香りがします。

味について検討しました。果実Dが最も酸味が強く、果肉が種から剥がれにくい感じでした。酢酸エステル系の香りはA, B, C, Dいずれもほとんどありません。甘さもほとんどありません。一言で言うと、黄色いパッションフルーツは美味しくなかったです。紫色に熟れた果実はとても強い香りがして、酸味も甘みもあります。よって、黄色の段階で落果したパッションフルーツは失敗作といえそうです。やはり、紫色のパッションフルーツが味も香りも食べた時のプルプル感も優れています。ただ、黄色で落ちてしまった果実でも、種は取り蒔きを行えば実生苗の栽培に使えると思います。次の年の収穫を目指すことができます。

まとめ

結論として、黄色で落ちてしまったパッションフルーツの果実は、特に猛暑の7月ということもあり、せいぜい熟成時間は1日、長くても2日がよいと思われます。しかし、どのような方法で熟成しても、紫色になった果実ではないので味の方はあまり期待できません。やはり、パッシフローラ エドゥリスは紫色の果実が正常といえそうです。

ただ、黄色で落果してしまっても、種は発芽実験には使えると思われます。発芽率はどのくらいになるのかわかりませんが、冷蔵庫に入れずにそのまま取り蒔きすれば全く発芽しないことはないと思われます。実際はたくさん発芽しても結局枯れたり、枯れなくてもそこから間引きすることになるので、最低でも数本あれば何とかなります。そこから生育状況の良い大きい苗1, 2本をセレクトしてしっかりしたツルに育てていけばよいです。

今回、黄色の段階で落果したのは、真夏でベランダが異常に暑いことに起因すると思われます。今年は猛暑が2週間早いと今日テレビの天気予報で言っていたので、もっと早い3月か4月に開花して猛暑の前に収穫できれば、ちゃんとした紫色の果実が得られると思われます。しかし、それをコントロールするのは一般には困難です。

種を蒔いてから早いもので3週間で発芽しました。ほぼ2ヶ月になる9月12日現在、A〜Dすべてにおいて発芽が見られています。しかし、Cのところは苗立ち枯れ病で枯れていったものもあり、本数が減ってきました。これらを大きく育てるか、発芽実験にとどめるかはまだ決めていません。






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