こんにちは。熊の実です。
「西郷どん」の第12回を2018年3月25日(日)の20時からNHK総合で見ました。

こんにちは。熊の実です。 「西郷どん」の第11回を2018年3月18日(日)の20時からNHK総合で見ました。 第11回の「西郷どん」は「斉彬暗殺」でした(でもまだ第11回終了時点では亡くなっていません)。将軍継嗣問題で南紀派の井伊直弼は次の将軍に徳川慶福(とくながよしとみ、後の...
第12回の「西郷どん」は「運の強き姫君」でした。なかなか切ない話でした。
それではさっそくその第12回放送分の中で出てきた鹿児島弁について見ていきましょう。
第12回放送の中で出てきた鹿児島弁の単語やフレーズを時系列でリストアップ
以下は3月25日(日)の第12回放送の中で出てきた鹿児島弁の単語やフレーズです。聴き取れなかった箇所があったとしても、意訳して自分なりの鹿児島弁になっています。
単語やフレーズ | 意味 |
---|---|
まっこておやっとさーでございもした | ほんとうにおつかれさまでございました |
いやはやほんのこてながかったのー | いやはや、本当に長かったなー |
おめでとうございもす | おめでとうございます |
あいがとさげもした | ありがとうございました |
おはんらにもめいわくをかけもした。ほんのこてあいがとさげもした | あなたがたにも迷惑をかけました。本当にあがとうございました。 |
うちのだんなさまとおくさまもおかえりになっひをこころまちにしちょいもした | うちの旦那様と奥様もお帰りになる日を心待ちにしておりました |
なくなられたことはたよりでしっちょったどん、きちべえさーのかおがもうみられんとはなー | 亡くなられたことは便りで知っていたけれども、吉兵衛さん顔がもう見られないとはなー |
きちべえはおはんがもどってまたすもうをとっとをたのしみにしちょったが | 吉兵衛はあなたが戻ってまた相撲をとるのを楽しみにしていましたよ |
だんなさまはそいをなによりもたのしみに・・・ | 旦那様はそれを何よりも楽しみに・・・ |
じえもんさーがんばってたもんせ | 次右衛門さん、頑張ってください |
なんち? | 何だって? |
じゃっどん、いくしまさま! | それでも、幾島様! |
どげんなされたとでございもすか | どうされたのでございますか? |
めっそうもなかこっでございもす | 滅相もないことでございます |
いつもきちょっわけでは・・・ | いつも来ているわけでは・・・ |
ほんのこっでごわすか | 本当のことでございますか |
くっさか | くっさー(臭い) |
ぷんぷんしちょっ | ぷんぷんしている |
ないごて | 何故? |
わいはここんとこいそだやにいりびたっちょっどが | お前はここのところ磯田屋に入り浸っているだろうが! |
おいたちにもだまっていままでいそだやでたのしんじょったにちがいなか | 俺たちに内緒で今まで磯田屋で楽しんでいたに違いない! |
こんきろくにもきょうみがあいかちおおもい | この記録にも興味があるかと思い |
ちゅうぎをつくすことおちかいいたしもす | 忠義を尽くすことをお誓いいたします |
あまりにもおきのどくではございもはんか | あまりにもお気の毒ではありませんか |
もうやめてたもんせ | もうやめてください |
おけがはございもはんか | お怪我はございませんか |
そげなことよりはよにげてたもんせ | そんなことより早く逃げてください |
さいごう、いっしょににげておくれ。できるだけとおくに。くぼうさまもおちちうえもいないどこかとおくに、このままわたしをつれてにげておくれ | 西郷、一緒に逃げておくれ。出来るだけ遠くに。公方様もお父上もいないどこか遠くに、このまま私を連れて逃げておくれ。 |
わかいもした、にげもんそ。どこまででん、あつひめさまをおまもりして、どげなとおかところまででん、おともつかまつりもす。 | わかりました。逃げましょう。どこまででも篤姫様をお守りして、どんな遠い所まででもお供いたします。 |
ありがとう、さいごう。そんことばがききたかった。 | ありがとう、西郷。その言葉が聞きたかった。 |
もうよかとじゃ | もういいのだ |
おやっとさー | お疲れさま |
あつひめさまはいのちがけでこんくにをかえようちしちょいもす。おいもおなじでございもす。 | 篤姫様は命懸けでこの国を変えようとしております。私も同じでございます。 |
第12回で出てきた鹿児島弁について
第12回では目新しい鹿児島弁はありませんでした。だいたいこれまで出てきたものばかりですし、舞台が江戸に移ったことによって鹿児島弁の出てくる割合もけっこう減ったからです。
一つ挙げるとすれば「〜でん」です。意味は「どこまででん」だったら「何処まででも」です。「も」が「ん」になっています。「そん」とか「こん」は「その」「この」で、標準語の「の」が「ん」になっていますが、「も」も「ん」になることがあります。「何処まででも」とか「どげなとおかところまででん」の「〜でも」は「〜でん」となります。しかし、逆接の接続詞「でも、」(英語のBut,)は「じゃっどん、」なので注意が必要です。「じゃっどん」は上げ調子一択です。「じゃっど」は下げ調子しかありません。「じゃっどん」を下げ調子で言うことはありません。そういう使い方はしないです。「じゃっど」を上げ調子で言うことはまずないと思いますが、もしそのように言った場合、下げ調子の「そうだ」ではなく推量の「そうだろうよ」という意味になります。でも、上げ調子の「じゃっど」は「じゃっどん」と「じゃっど」の区別が難しいし(「ん」の有無で意味が全く違う)、そもそもそのような用法は私の知る限りではなかったので、「そうだろうよ」という推量の意味で使うなら「じゃろ」と上り調子で言うのがいいのではないかと思います。「そげんじゃろ」もいいかもしれません。私だったら「じゃっかも」と上げ調子でいいます。
第12回の西田敏行さんの最後のナレーション
第12回の最後の西田敏行さんのナレーションは「その夜のことは生涯忘れぬ吉之助でございました。今宵はここらでよかろかい」とシンプルに終わりました。
4月1日は「西郷どんスペシャル」、つまり特番のようです。「渡辺謙と鈴木亮平の120日」みたいな感じの内容となっていました。
4月8日第13回は「変わらない友」です。
それでは、第13回のあとに。
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